第９６回目の今回は全編無料公開。なので「ニュースレターには何を書けばウケるのか？」の疑問にお答えする回にした。結局、ウケているニュースレターが揃いも揃って同じ傾向があるのなら、それに乗っかるのが得策。

むしろこの点を抑えていないと失敗するんじゃないかなー、と思っている。

個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、それを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートしている。あなたがクリエイターならとても参考になるはず。

🛫 写真日記：アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

ブルガリアに来た。ここまで来ると教会もだいぶ西ヨーロッパと違なー、と。

😞 すみません。サーバーを落としてしまいました

先日の日曜日に５時間ちかく「みんなのニュースレター」のサーバーを落としてしまいました。現在は復旧しています。

被害は主に記事を書くことに出てました。旅行中だったこともあって対応がとても遅れてしまいました。特に配信者のみなさまには大変なご迷惑をおかけしました。

すみませんでした。今、再発防止策を考えているところです。

【他人のニュースレターを勝手に分析】ニュースレターに何を書けばウケるのか

ニュースレターに何を書けばいいのか、についてしっかり最初から解説しようと思った。

とてもありがたいことにこのところ「みんなのニュースレター」の配信者登録が増えている。しかし継続してずっとコンテンツを配信していただけるのはその中の１部の方達でしかない。

なので何を書けばウケるのかについてもっと丁寧に説明する必要性を感じた。ここで「何をどのように書くべきか」の考え方を過去記事を振り返ってまとめることにした。

もうすでに配信しているクリエイターの方もぜひ参考にしてください。

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どこかのニュースレターを読んで「これすげー！」と思ったことが１度も無いのに自分でニュースレターを配信するのはかなり悪手だと思う。なのでまずはニュースレターをたくさん読んで自分で「これすげーな！」と思った回数を溜めていって欲しい。

だいたい自分が感動したことのないメディアで他人が感動できるモノは作り出せない。

シンプルなことだけと最初はまずこれだと思う。もし「どんなニュースレターを読んだらいいのか分からない」となったらご安心ください。この記事で素晴らしいニュースレターをたくさん紹介しています。

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🥯 ニュースレターが生まれた背景

ニュースレターを配信するにはまずニュースレターが生まれた背景を理解しておくこと。

イキナリ「アタシはこれが書きたいんだ！」という思いで突っ走る前に考えて欲しい。なぜそれを書くのはブログじゃないのか？なぜnoteじゃないのか？なぜニュースレターなのか、と。

プラットフォームが異なると収益が発生する仕組みも異なる。「みんなのニュースレター」の配信者に収益が発生する仕組みはSubstackのとほぼ同じ。この仕組みができる前にネット上の文字コンテンツの歴史はさまざまな変容を遂げてたどり着いた。

詳しくは以下の記事で解説しました。

ここでビジネスモデルの仕組みが分かっていると、あなたの書きたいコンテンツに対してどのように掲載すればより収益が発生しやすくなるのか、が分かってくると思う。

端的に言えばニュースレターは他のどのメディアよりも小手先のテクニックではなく

🎯 ド直球にいい情報を丁寧に調べて出すだけ

活躍しているニュースレター配信者の特徴はこれ。めちゃくちゃに丁寧に調べてコンテンツを配信している。

ぜひこの「【週刊】１万ドル以上を稼ぐニュースレターを徹底的に分析したらこうなった」で分析対象に取り上げたニュースレターをいくつか見てみてください。誰もがとても丁寧にコンテンツ配信をしている。すごく丁寧に調べているし、ひとつひとつの記事がとても重厚。

もうニュースレターとはそういうプラットフォームであり、そうでなければウケない。この辺りを理解しないで、無料ブログと同じノリで開始すると失敗してしまうのでぜひお気をつけください。

以下の記事の要点は、結局ニュースレターが登場してコンテンツのクオリティが何よりも重要になった。そんな場所で活躍できるのはなによりも

ド直球にいいコンテンツかどうか

🐕 あなたにしか生み出せないコンテンツへ

ニュースレターにおけるいいコンテンツとはなにか？それはオリジナルのコンテンツ。他にはどこにもなく、あなたでなければ出せない内容のこと。

とにかく丁寧に調べる。リサーチに時間をかけることでコンテンツのクオリティは上がるだろう。しかし単にクオリティが上がっただけで、誰が調べても同じ結論に達してしまいオリジナリティーがゼロではウケない。他にもある情報だったら、読者にとってはわざわざそこで読む理由がなくなってしまう。

以下の記事で取り上げた事例はRob Henderson氏のニュースレター。もう世界中で唯一Henderson氏にしか書けないコンテンツが配信されている。

ある記事の１部を日本語にした。

実の母とは僕が３歳の時に会ったのが最後だった。最後の記憶は警察の施設の廊下で母と並んで座っていたこと。僕が手にもっていたチョコレートミルクをこぼしてしまって、母に手伝ってもらおうとしたんだ。だけど母はちっとも動かなかった。彼女の手には手錠がはまってたから。僕は泣いてしまったよ。

その数十年後、ケンブリッジ大学で就学してる時に気がついたことがある。ゴミ溜めみたいな環境から出て、９歳の時からドラッグやってた学生はここには僕ひとりだなって。だからこそ僕にだけ見えていることがあるんだ。

彼のニュースレターにはその「僕にだけ見えていること」が書かれている。コンテンツのオリジナリティーを考える上でとても参考になるニュースレターになっている。

🧱 自分の興味のあることをさらにもう１段深く調べる

ほとんどの配信者は書くテーマを自分の興味のあることから出発する。それはとてもいいことだと思う。しかしその「自分の興味あること」が一般的で誰もが興味のある内容だったとしたら、さらにもう１段深く調べることが解決策になる。

以下の記事で取り上げたのはDan Runcie氏のニュースレター。テーマは音楽。音楽なんて誰でも興味があるし、そのまま書いただけではウケなさそう。Runcie氏はそこをさらにもう１段深く調べて「音楽ビジネス」について掘り下げている。

記事の質がとても高くて、今では音楽業界のエグゼクティブからコンサル依頼を受けるまでになっている。

🚜 アメリカの農業経営者向けニュースレター

有料配信で必ず参考にしておくべきニュースレターをひとつだけあげるとしたらVan Trump Reportになる。それぐらいに優れたニュースレターで収益も年間３２億円とぶっちぎっている。

しかも基本は配信者のVan Trump氏がひとりで発行している。コンテンツの内容から購読者ターゲットの設定、Van Trump氏でなければ配信できない情報精度、どれをとっても完璧だと思う。

Van Trump Reporに関しては２回にわたって分析レポートを書きました。ニュースレターをやるならぜひ参考にしてください。

🦊 売るべきモノは必ずしも情報とは限らない

とにかくクオリティの高いコンテンツ！と思うばかりに「コンテンツを売ること」ばかりを考えてしまいがちになる。だがそこで必ずしも売るべきモノがコンテンツとは限らない。

以下の記事で取り上げたのはアートをテーマにしたDrawTogether with WendyMac（ウェンディ・マックと一緒に描こう）というニュースレター。

基本は絵の描き方をプロのイラストレーターが解説している、ように見える。このニュースレターが月に１５０万円以上も売り上げがあるのは単に絵の描き方を解説しているのではない。

そこで売られているのはみんなと一緒に楽しく絵を描く体験。その体験がとても上手くデザインされている。定期配信されるニュースレターの特性を利用した例になっている。

毎回「何を書けばいいんや…自分には特別な経験もないし、何か特別秀でたものもない…」と、考えてました。

今回のレターを読んであらためて、感じましたね。

そんな凡人がいいモノを提供するのは「とにかくいいモノに触れ続ける」ってことから始めるしかないなと。

