🧪 「みんなのニュースレターMCP」を使って質の高いニュースレターを作る5つのテクニックを海外の人気ニュースレターから引用した

【第201号】「みんなのニュースレター」はこれから、AIで配信する場所になる。そのガイドとして、AIで1万3,000人の読者と約300人の有料会員を集めたある人気ニュースレターの解説を紹介する。日本語でそのまま使えるプロンプトと、みんなのニュースレターでの使い方を付けた。

この記事はAIと共に書いた。そんなこと言わなくても、もうほとんどのコンテンツにAIが入り込んでいるだろう。

ただ、何を書くかを決め、方向を指示し、最後の細かい修正などはまだ人間がやる必要がある。

英語圏の人気AI系ニュースレターがその効率的なやり方を示している。リサーチから下書きの仕上げ、サムネイル、SEOまでの工程をAIが行い、1万3,000人以上に読まれ、9本の記事だけで約300人を有料会員にした。

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AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

AIを使えばそれなりのコンテンツは作れる。差がつくのはそのコンテンツの質。

今回の記事はAIを使って質の高いニュースレターを作るためのガイド。ダリアの方法を5つのテクニックに分け、日本語でそのまま使えるプロンプトを載せた。

👯 もくじ

無料チャプター

  • ☕ 写真日記:ベルリンの魚屋さん
  • 🗞️ 「みんなのニュースレター」に記事を書く時にまだエディター使ってんの?
  • 🍳 運営のほぼ全工程をAIが行うこと
  • 🧭 AIを使わないことは、もう「人間らしさ」の証明にならない
  • 🦜 AIの出力の質は、渡した情報で決まる
  • 🐙 テクニック1 AIに「読者」と「声」のファイルを渡す
  • 🐝 テクニック2 下書きは自分、AIは仕上げ係
  • 🎬 この記事で私がAIに出した1つの指示

有料コンテンツ

  • 🍣 テクニック3 初稿と完成稿の差分をAIに学ばせる
  • 🐳 テクニック4 良い見本を集めてAIに見せる
  • 🌮 テクニック5 書く前に「もう出回っている話」を調べる
  • 💼 9本の記事で300人が課金した有料の壁の置き方
  • 🌹 「みんなのニュースレター」であなたができる3つのこと

☕ 写真日記:ベルリンの魚屋さん

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海外在住者にとって質のいい魚屋さんの確保は必須。この魚屋さんは金曜日しか開いてないんだけど、めっちゃいい魚が置いてある。

🗞️ 「みんなのニュースレター」に記事を書く時にまだエディター使ってんの?

「みんなのニュースレター」はこれから、AIを前提にしたプラットフォームになる。もうこれは避けようがない。

私にとってエディターはもはやClaude Codeに書かせた内容を確認し、最後の修正をする場でしかなくなっている。この記事を書いている時の私のデスクトップ。

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  • 左の黒い画面:みんなのニュースレターのMCPにつなげたClaude Code
  • 右の白い画面:原稿を確認するためのエディター

MCPはかなりの機能を追加していて、記事執筆や運営についてはほぼ全てが可能になっている。

  • 下書きの作成
  • 本文の一部だけの修正
  • 誤字の修正
  • 自分の過去記事の読み出しと検索
  • アクセスや購読の数字の読み出し

この傾向は私だけでなく全てのクリエイターに波及していくだろう。

AIを使えばそれなりの記事は作れても、読者がお金を払いたくなるクオリティには届かない。だからポイントはもはや「AIを使うこと」ではない。

本当に重要なのは「いかにして高品質なコンテンツを作るのか」になる。

なのでこの記事は、そのためのガイドとして書いた。

もしAIで書くことに迷っていたり、MCPを使ってみてつまずいたことがあれば、ぜひコメントで教えてください。

🍳 運営のほぼ全工程をAIが行うこと

ダリアはマーケティング、営業、フードデリバリー企業の部署立ち上げと、職を転々としてきた元会社員。2025年4月、友人に「いつもAIをいじってるんだから共有したら?」と言われ、翌日にニュースレターを始めた。

AI Blew My Mindのロゴ
AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

2026年8月、購読者が1万3,000人を超えたところで、彼女は運営の全システムを公開した。

  • 記事のネタのリサーチ
  • 下書きの仕上げ
  • サムネイルと図解の作成
  • SEOの最適化と、過去記事への内部リンク
  • 会計士に渡す請求書のダウンロード
ダリアのAI OSフォルダ。ニュースレター、コンサル、経理、SNSなどのフォルダが並ぶ
AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

以前ならチームが必要だった作業を、いまは1人で回している。本人もこう語る。

AIで変わったのは、以前ならチーム丸ごと必要だったものを、ついに自分ひとりで作れるようになったこと
What AI changed was that I could finally build things on my own that before would have required an entire team.

ただ彼女は同じ記事で「何を公開する価値があるかは私が決める」とも書いている。AIに渡すものと、自分が手放さないものの線引きがはっきりしている。それこそが、彼女のコンテンツの質を支えている。

🧭 AIを使わないことは、もう「人間らしさ」の証明にならない

AIの使い方には、2つの失敗がある。

1つ目は、AIに丸投げすること。前号で紹介した、週3,000本のポッドキャストをAIで作った会社は「AIゴミ」と呼ばれ、番組づくりから手を引いた。AIに何を作るかまで決めさせると、平均的なコンテンツが量産されるだけ。

2つ目は、AIをまったく使わないこと。こちらは失敗に見えにくい。でも1人で全部やれば、多大な作業に疲弊し、調査の質が低くなる。その横で、ライバルの配信者がAIを使って毎週しっかり調べた記事を出してくると負ける。

ダリアはこう書いている。「AIのおかげで、何でも『そこそこ』できるのは簡単になった。だから『そこそこ』はもう強みにならない」。

これからは、AIを使ったかどうかでは差がつかない。読者が読みたいのは、高品質のコンテンツであって、それを指でタイプしたかAIが生成したか、なんてどーでもいい。

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AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

🦜 AIの出力の質は、渡した情報で決まる

AIに何も渡さずに「ニュースレターを書いて」と頼むと、平均点の記事しかできない。

原因は単純で、AIはあなたのことを何も知らない。誰に向けて書くのか、どんな文体なのか、何のためのニュースレターなのか。何も知らないまま書かせれば、誰の役にも立たない平均点の記事になる。AIの出力の質は、渡した情報の質で決まる。

Claudeのスキルが、文書やデータなどの入力を受けて一定の質の出力を返す仕組みの図
AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

そこで彼女は、自分の情報をファイルにまとめてAIに渡している。ここから紹介する5つのテクニックは、基本的には「AIに自分を教える」ための方法になる。

🐙 テクニック1 AIに「読者」と「声」のファイルを渡す

ダリアが最初に作ったのは3つのファイル。

  1. 読者プロフィール:誰に向けて書くのか
  2. ボイスDNA:どんな文体で書くのか
  3. ビジネスプロフィール:何をしていて、誰の役に立つのか

全部をテキストファイルにして1つのフォルダに置き、ClaudeにもChatGPTにも同じものを読ませる。難しければ、ClaudeのProjectかChatGPTのプロジェクトに入れるだけ。

ダリアの読者プロフィールとビジネスプロフィールのスキル
ダリアの読者プロフィールとビジネスプロフィール。どの作業でもAIにこの2つを読ませる AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

読者プロフィールの材料は、感想、DM、読者からのメール、購読時アンケートの回答。ダリアは400件以上の回答を使った。データがなければ、まずはこのプロンプトで仮のものを作る。

私のニュースレターの読者プロフィールを作ってください。
・テーマ:[例:個人で稼ぐためのAI活用]
・想定読者:[例:40代の会社員で副業を考えている人]

1. 読者の目標と、一番の不安
2. 有料会員になる決め手と、ためらう理由
3. 購読をやめるきっかけ
4. 受信箱でこのニュースレターを開いた瞬間の、心の中のつぶやき

足りない情報があれば、書き始める前に質問してください。

ボイスDNAは、文章の癖をまとめたファイル。自分らしい記事を5〜10本渡して分析させる。もしくは、AIにインタビューしてもらい、音声入力で答える。

私の過去記事から5本を選んで読み、私の文章の癖を「ボイスDNA」としてまとめてください。
トーン、文の長さとリズム、よく使う言葉と一度も使わない言葉、書き出しと締めの型、意見の言い方を、引用つきで書き出し、最後に「私のふりをして書くときのルール」を10個にしてください。

みんなのニュースレターでは: MCPをつないだClaudeなら、過去記事を自分でコピペする必要はない。上のプロンプトをそのまま入れれば、AIが自分で過去記事を読み出して分析する。できたファイルはProjectに入れておく。

🐝 テクニック2 下書きは自分、AIは仕上げ係

ダリアはAIで記事を生成する時にまず自分で下書きを書く。例として見せた下書きは12ページの殴り書きだった。

  1. 自分で汚い下書きを書く(声で吹き込んでもいい)
  2. ファイルと一緒にAIに渡し、仕上げてもらう
  3. AIの版を読み直す
  4. 順番を入れ替え、足りないところを足し、読者の役に立たない行を削る
  5. 公開する

この方法で、最初の出力で8割ができあがる。

ボイスDNA、記事の導入、リスト記事の構成の3つの執筆スキル
下書きの仕上げに使う、ボイスDNA・導入・構成の3つのスキル AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

AIに渡すときは、彼女が紹介していたコツも使える。

  • 書かせる前に「足りない情報があれば先に質問して」と頼む
  • 打たずに話す。音声入力は約3倍速い
  • 出てきた文章の弱いところを、AI自身に指摘させる

AIに白紙から書かせると、ネタも切り口もAIが決めることになる。それでは、あなたにしかない経験や判断が記事に入らない。何を書くかは自分で決めて、どう整えるかをAIに任せる。

🎬 この記事で私がAIに出した1つの指示

最初、AIが生成した記事では「どうすればAIっぽい文章にならないか」という話になっていた。

そこで私は、Claude Codeにこう入れた。

もう現代ではAIっぽくならない、は当然のこととしてAIっぽいかそうでないか、は議論ではないです。AIっぽいことを議論の前提にしている箇所を削ってください。その代わりに高品質なコンテンツをどのように作るのかにフォーカスしてください

どこを直すかは指定していない。AIは記事全体から「AIっぽさ」を前提にしている箇所を自分で探し、本文の十数か所とタイトル、サブタイトルを書き換えた。

直す前

直した後

「AIで書いた文章は、たいていAIっぽくなる。読者はそれをすぐ見抜く」

「AIを使えば、誰でも記事は書ける。差がつくのは中身の質」

見出し「AIの文章が『自分っぽくない』本当の理由」

見出し「AIの出力の質は、渡した情報で決まる」

「その線引きこそが、AIっぽくならない文章の正体だった」

「その線引きこそが、彼女のコンテンツの質を支えている」

件名の例「AIで書いてもバレない人の共通点」

件名の例「有料読者が増える記事の共通点」

全部、MCPで「みんなのニュースレター」の下書きを直接書き換えている。

私がやったのは、何を議論すべきかを決めたこと。どの文が当てはまるかを探し、言い回しを考えて直すのはAIの仕事。人間が決めるのは言い回しではなく前提。「何を書くかは自分、どう整えるかはAI」を、この記事自体でやっている。

元々このニュースレターはある程度情報感度の高い人に向けて書いている。「AIっぽい文章かどうか」なんて議論は1年か半年ほど前のAIモデルを前提にした議論だろう。

最新版のAIモデルではそんな余計なことを考える必要もない。それを読者も気が付いている。こうした判断は質の高いコンテンツを作る上で欠かせない、と思う。

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AI Blew My Mind ©Daria Cupareanu

無料コンテンツはここまでです。残りの3つのテクニックは有料コンテンツにて。

有料コンテンツでは、テクニック2までで足りない「残りの半分」を解説しました。

有料コンテンツ

  • 🍣 テクニック3 初稿と完成稿の差分をAIに学ばせる
  • 🐳 テクニック4 良い見本を集めてAIに見せる
  • 🌮 テクニック5 書く前に「もう出回っている話」を調べる
  • 💼 9本の記事で300人が課金した有料の壁の置き方
  • 🌹 「みんなのニュースレター」であなたができる3つのこと
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