🍉 なぜ週3,000本をAIで作った会社は消え、AIの使い方を教えた講師は売上1億円を生んだのか。「AIで稼ぐコンテンツ」9つの型

【第200号】AIに全部作らせたメディアほど消えていく。生き残ったのは、受け取る人の時間を一番に考えた人たちだった。寝落ち用の歴史動画、AI歌手、年6,000万円のAIニュースレター。英語圏で実際にお金になっている方法を9つの型に分解した。

1本あたりの制作費は約$1(約150円)。インセプション・ポイントAIは毎週3,000本以上のポッドキャストを少数のスタッフでAI生成していた。しかし2026年8月、会社は名前を変えて番組づくりから手を引いた。今も動いている番組は約300だけで、そこに広告を付けて稼ぐこともやめている。

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Inception Point AI

一方、生産性の講師ティアゴ・フォルテは2026年春、「AIを第二の脳にする」3週間の講座を売り出した。価格は1人$2,000〜3,000(約30〜45万円)。それでも最初の期だけで364人が修了し、バリバリに稼いでいる。

同じAIを使って、片方は消え、片方は売れている。この差はどこから来たのか。英語圏で実際にAIでお金を稼いでいる事例を型ごとに分解し、ニュースレターを配信するあなたがどう応用すればいいかをまとめた。

👯 もくじ

無料チャプター

  • ☕ 「みんなのニュースレター」を人間とAIエージェントが共同で作業する場に
  • 🕰️ 週3,000本を作ったポッドキャスト会社の結末
  • 🦙 22歳が「眠るための歴史動画」で年1億円を稼いだ
  • 🐎 AI歌手を作った詩人が最大4.5億円の契約を取った
  • 🎬 2,000ドルで作ったAI広告が48時間で1,800万回表示された
  • 🍙 AIの使い方を教えるニュースレターが年6,000万円になった
  • 🍰 量産で消えた人と、AIで残った人の違い
  • 🐅 AIで稼ぐコンテンツには9つの型がある

有料コンテンツ

  • 🐅 AIで稼ぐコンテンツには9つの型がある <つづき>
  • 🦒 AIで5か国語にしたら古い動画が100万回再生された
  • 🔫 ポッドキャストを「自分の声のAI」でニュースレターに変えた
  • 🥘 生産性の講師が45万円のAI講座を売った方法
  • 🍜 年6,000万円のAIニュースレターは購読料の外で稼いでいた
  • 👨‍🚀 ニュースレターにAIアプリを付けたら年1.8億円になった
  • 🐙 フォロワーに向けてAIツールを作ったら月1,500万円になった
  • 🍣 ニュースレター配信者がAIで稼ぐためには

☕ 「みんなのニュースレター」を人間とAIエージェントが共同で作業する場に

これからの「みんなのニュースレター」を人間とAIエージェントがコンテンツを作って配信する場にしようとしている。

具体的にはCloudflareの「EmDash」のような感じに。EmDashはフルスタックCMSで元からMCPを使ってAIが管理することを前提にしている。

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もちろん「みんなのニュースレター」にもMCPはあるが、データで見ても利用率がそこまで高くない。まだまだ痒い所に手が届いていないのだろう。とにかくこれからのコンテンツはAIが生成するのだし、この方向で行くしかない。

ただ疑問がある。AIで生成してすごく稼いでいる人と逆にちっとも稼げない人がいる。この違いはなんなのか。そこをハッキリ理解しないままMCPをすすめても意味がない。なので今回のテーマはAI生成コンテンツで稼ぐにはどうすればいいのか、について。

🕰️ 週3,000本を作ったポッドキャスト会社の結末

インセプション・ポイントAIには、AI配信者が120人以上いた。率いたのはジェニーン・ライト。人気ポッドキャスト制作会社Wonderyの元COOで、業界のど真ん中にいた人物。

AIがネットを巡回して話題を探し、システムがAI配信者を割り当てる。1本の制作にかかる時間は約1時間。人間はほぼ関与しない。累計ダウンロードは1,200万回、購読は40万に達した。数字だけ見れば大成功に見えた。

しかし評判は最悪だった。報道各社はこの番組群を「AIゴミ」と呼んだ。

会社は今、リキッド・スタジオという名前で、既存のコンテンツを動画や外国語版に変換する事業をやっている。

AIで1日に何百本も作って勝てるなら、クリエイターはもう要らないことになる。でも現実はそうならなかった。

では、AIで量産して実際に稼いでいる人は何をどうやっているのか。

🦙 22歳が「眠るための歴史動画」で年1億円を稼いだ

アダヴィア・デイヴィスは10歳からYouTubeに動画を上げていて、ChatGPTが出た2022年にAIでの制作に切り替えた。

彼の顔は動画に一切出てこない。台本はClaudeが書き、ナレーションはAIの合成音声が読む。稼ぎ頭は「眠るための歴史」というジャンルで、寝落ち用に6時間も続く歴史ドキュメンタリー。

経済誌フォーチュンは、彼の広告収入の支払い記録を確認したうえで、年間の総収入を約$700,000(約1.05億円)と報じた。1日の再生回数は約200万回。

眠るための動画なので、視聴者は内容を細かく評価しない。むしろ長く流しっぱなしにしてくれる。AIの弱点(深みのなさ)が問題にならず、AIの強み(長尺を安く作れる)が一番生きる場所を選んでいる。

ただし2025年7月、YouTubeは量産型の動画への収益化ルールを厳しくした。AIを使うこと自体は禁止されていないが、動画ごとに中身が十分に違うことが条件になった。

🐎 AI歌手を作った詩人が最大4.5億円の契約を取った

テリーシャ・ジョーンズは、ミシシッピ州でデザイン事務所を営む詩人。彼女が自分の詩を歌詞にして、音楽生成AIのSunoに歌わせたのがR&B歌手「ザニア・モネ」だった。

ザニア・モネの曲は米国で4,440万回再生され、数か月で$52,000(約780万円)以上を稼いだ。曲はビルボードのラジオチャートで最高30位に入った。AIの曲がラジオのチャートに入ったのはこれが初めて。

2025年9月には、レコード会社Hallwood Mediaが争奪戦の末に彼女と契約した。契約額は最大$3M(約4.5億円)と報じられた。

もちろん反発も大きかった。歌手のケラーニは「この人は何の仕事もしていない」と批判した。ジョーンズは、曲は全部自分で書いていて、AIは歌声を作る道具にすぎないと反論している。

🎬 2,000ドルで作ったAI広告が48時間で1,800万回表示された

PJ・アチェトゥーロは、もともとCMの監督をしていた人。2025年、GoogleのAI動画ツールVeo 3で作ったパロディ動画が話題になり、予測市場のKalshiからNBAファイナルで流すCMの依頼が来た。

制作費は約$2,000(約30万円)。AIでギャグと撮影リストを作り、Veo 3で映像、声、効果音をまとめて生成した。1つのカットを20〜30回作り直して選び、本物の俳優は1人だけ雇った。

従来なら数千万円がかかる規模のCM。Kalshiの広報によれば、このCMは48時間で約1,800万回表示された。

その後、彼のもとには約400件の仕事の依頼が届いた。今は企業から1社あたり5桁ドル(150万円以上)を受け取っている。

彼が売っているのはAIで作った作品ではなく、「AIで速く安く作れる自分」。最初のパロディ動画は、名刺代わりの作品集だった。

🍙 AIの使い方を教えるニュースレターが年6,000万円になった

ニコラス・コールとディッキー・ブッシュの2人は、もともと「ネットで文章を書く方法」を教えてきた人たち。2人で30日間のライティング講座「Ship 30 for 30」を育てた。

その2人がSubstackで運営しているのが、ニュースレター「Write With AI」。毎週、仕事で使えるAIのプロンプト(AIへの指示文)を取り上げ、どう動くのか、出てきた文章の良し悪しをどう見分けるのかまで解説する。

2025年3月の2人の投稿によれば、2024年はほぼ1年、年間の経常収益が約$300,000(約4,500万円)前後で止まっていた。それが投稿の時点では$400,000(約6,000万円)まで伸びた。Substackの教育カテゴリーでは2番目に人気のニュースレターになった。

ニュースレター配信に近い事例。では、1年止まっていた売上をどうやって伸ばしたのか。その中身は有料コンテンツで解説した。

🍰 量産で消えた人と、AIで残った人の違い

インセプション・ポイントAIは、AIを「書き手の代わり」に使った。書き手を減らし、本数を増やし、1本あたりのコストを限りなくゼロに近づけた。そして品質の低さで批判を受けた。355都市に地元ニュースを自動配信したGood Dailyも、存在しない読者の推薦文を載せ、地元紙の記事を無断で要約して批判を浴びた。

一方、残っている人には、どこかに必ず人間の判断がある。

  • ジョーンズは、歌詞を全部自分で書いている
  • PJは、1つのカットを何十回も作り直して自分の目で選んでいる
  • Write With AIは、文章を教えてきた2人がプロンプトの良し悪しを判断している

つまりAIで稼いでいる人は、AIに「何を作るか」を決めさせていない。決めるのは人間で、AIはそれを速く安く形にする役。

私自身、このニュースレターの下書きでAIをかなり使っている。でも、何を取り上げて何を捨てるかは私が決めている。いつかはそれもAIがやるだろうが、現時点ではまだそのレベルにAIは達していないし、やったとしても収益化できるほどではない。

みなさんはAIをどこまで任せていますか? ぜひコメントでご意見ください。

🐅 AIで稼ぐコンテンツには9つの型がある

ここまでの事例を収益の仕組みで分けると、AIで稼ぐコンテンツは次の9つの型になる。

  • 型1:AIで作るコストを下げ、広告で稼ぐ
  • 型2:AIで言葉の壁を越え、同じ作品を別の国で売る
  • 型3:自分の声を学習させたAIで、1つの作品を別の形に変える
  • 型4:自分の専門分野で、AIの使い方を教える
  • 型5:購読にAIアプリを付ける
  • 型6:自分の分身やAIキャラクターを売る
  • 型7:AIで作ったツールを、自分のフォロワーに売る
  • 型8:AIで速く安く作れる力を、企業に売る
  • 型9:自分の作品や声を、AI企業に売る

型1:AIで作るコストを下げ、広告で稼ぐ

本質は損益分岐点の低さ。インセプション・ポイントAIは約20人が聴けば黒字になる計算で、ニッチなテーマに大量の番組を当てた。

弱点は、収益のすべてをプラットフォームのルールと広告単価に握られていること。そしてルールはもう量産型に厳しく変わり始めた。

無料コンテンツはここまでです。残りの8つの型は有料コンテンツにて。

以下の有料コンテンツでは、型ごとのお金の流れを数字で分解しました。

有料コンテンツ

  • 🐅 AIで稼ぐコンテンツには9つの型がある <つづき>
  • 🦒 AIで5か国語にしたら古い動画が100万回再生された
  • 🔫 ポッドキャストを「自分の声のAI」でニュースレターに変えた
  • 🥘 生産性の講師が45万円のAI講座を売った方法
  • 🍜 年6,000万円のAIニュースレターは購読料の外で稼いでいた
  • 👨‍🚀 ニュースレターにAIアプリを付けたら年1.8億円になった
  • 🐙 フォロワーに向けてAIツールを作ったら月1,500万円になった
  • 🍣 ニュースレター配信者がAIで稼ぐためには
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