🍰 あなたのニュースレター購読者を伸ばす方法がなぜ「他人の人気記事を紹介すること」なのか、を数字で証明した
自分のニュースレターの購読者を増やしたいなら、他人の人気記事をSNSに投稿して紹介すること。これがどれほどの効果を発揮するか、を数字で証明した。
- 人気記事の紹介はバズるし、購読が多発する
- 購読の直後に、あなたのニュースレターの購読ボタンが表示される
- このフローの購読率はかなり高い
前に出るのは他人の人気記事で、あなたは最後にさりげなく並ぶだけ。それなのに購読者が増える。今回は「みんなのニュースレター」の詳しい内部データを公開して、この連鎖のどこがどれだけ効いているのかを解説した。
今回は月に1度の全編無料公開の回。では、どうぞー。
👯 もくじ
- 🎻 写真日記:オーストリア ウィーン
- 🐶 新規購読者の54%が1つの入り口から来ている
- 🧪 正確にはユーザーの行動は予想できないが、できることがある
- 🙌 購読アクションの40.6%はオススメ経由で起きている
- 🎟️ ライブのチケットはライブによく行く人に売ること
- 🍋 7%から83%になった、オススメからの購読
- 🐑 最初は誰もオススメしてくれない
- 🏃♀️ 紹介コード経由で購読されるとオススメ欄に載る
- 🥨 他人をオススメした分が回り回って自分に返る
- 🦫 どうしてもSNSが苦手な人の手段
- 🍜 なぜ人気ニュースレターは人気なのか
- 🧩 バズ記事から抜き取るべき5つの要素とAI
- 🙌 相手を勝たせる人が勝つ法則
🎻 写真日記:オーストリア ウィーン
ウィーンはドイツと似てるんだけど、違う。いかにもウィーンって感じになっていて、ドイツ在住者としては面白い。
🐶 新規購読者の54%が1つの入り口から来ている
「みんなのニュースレター」の新規購読者の54.4%は同じ場所から購読している。全てのアクセスはAmplitudeという解析ソフトを使って、集計、分析している。なので細かい内容も全て数字で把握できる。
「みんなのニュースレター」では様々な購読への入り口がある。あなたも見たことあるかも。
右上のヘッダーにあるこれとか
記事の最後にあるこれとか
フッターに出てくるこれとか
これらの購読ボタンは配置されている位置やユーザーが見るタイミングが全て異なる。なので個々に購読パフォーマンスが違う。かなり違う。全ての中で最もハイパフォーマンスな購読ボタンは「購読モーダル」で、新規購読者の54.4%を占めている。
そのデータ
- 購読モーダル 54.4%
- 購読ページ 15.7%
- 記事内の購読ボタン 11.5%
- メール内の購読ボタン 7.4%
- ヘッダーの購読ボタン 3.7%
54.4%というダントツのトップパフォーマンスを示している「購読モーダル」はこれのこと。
どこかであなたも見たと思う。もしくはもうすでにこの記事の途中でフワっと出ているかも。
モーダルの流れ
- 新規の読者が記事を読み始める
- ある程度読んだところでモーダルがフワっと出てくる
- モーダルには「無料で購読しましょう」というメッセージがある
- ある人はモーダルを閉じて、記事の続きを読む
- ある人はその場で購読する
もちろん記事が悪ければモーダルを出しても購読されない。良ければ購読される。基本的に購読は記事の質に比例する。
ただ、記事の質を「購読」というアクションに変換しているのはモーダル。ここがダメだと、どれだけいい記事を書いても購読者数につながらない。なので購読ボタンのパフォーマンスはとても重要。
🧪 正確にはユーザーの行動は予想できないが、できることがある
どんな天才でも最先端のAIでもユーザーの行動を正確には予想できない。何がどういう原理でユーザーがそんな行動をするのか、はミステリーでしかない。
しかし測定してテストすることはいくらでも可能。ある意味で測って、テストして、実装することでしかこの分野には答えが出ない。つまりABテストをすること。
ABテストとは2つのパターン(AとB)を比較して、どちらがより良い成果を生むかを検証する実験手法。
例えばこれはモーダルが出てくるタイミングを調整したABテスト。いつどんなタイミングでモーダルが出てくるのか、をパターンAとBで分けてユーザー数1400人ぐらいでテストした結果。
Aが購読率5%、Bが購読率3%。見ての通りAの方がいい。早すぎれば記事に入り込む前に邪魔をすることになるし、遅すぎれば読者はもう満足して他のページへ移っている。どこで差し込むか、それだけで結果が割れる。
たった2%の違い。文字にすると小さく見える。
しかし母数が積み上がると、この2%は何百人、何千人という購読者数になって跳ね返ってくる。1年間ずっとBを表示し続けていたら、すごい人数の購読者を取り逃がすことになる。だからここで手を抜くわけにはいかない。
こういう地味な検証を延々と繰り返している。ボタンの色、文言、閉じるボタンの位置。派手さはまったくないが、購読者数への効き方は凄まじくデカい。
🙌 購読アクションの40.6%はオススメ経由で起きている
ここまで見てきたのは、全て新規購読者のデータ。新規のユーザーが、どのボタンで購読したかという話。
しかし1度購読してもらったら終わり、ではない。その人に2つ目、3つ目のニュースレターを購読してもらう必要がある。1人の読者が抱えるニュースレターの数をできるだけ増やすことで、全体の購読者数が積み上がる。
新規・既存を問わず、「みんなのニュースレター」で発生した購読アクションを全て集計した結果がこれ。
その40.6%がオススメ(bulk)によるもの。オススメとは新規の購読者が購読手続きを完了して最後に出てくるこのページのこと。「ついでに配信者さんのオススメするニュースレターの購読もいかがですか?」と。
新規購読者だけでなく、プラットフォーム全体で起きている購読アクションを見ると、オススメページがモーダルと同じレベルのパフォーマンスを示している。
ユーザーからしてもひとつだけのニュースレターを購読する購読ボタンと、2、3個のニュースレターをクリックひとつでまとめて購読できるボタンとでは効率も意識も変わってくる。
とにかくオススメページは購読率が高い。なぜここまで強いのか。理由は考えてみれば当たり前のこと。
🎟️ ライブのチケットはライブによく行く人に売ること
オススメ欄からの購読率が高い理由は単純で、そこにいる人が全員「ニュースレターを購読したことのある人。ニュースレター購読に抵抗がない人」だから。よく言われるように、ニュースレターの購読を営業するなら、すでにニュースレターを購読している人に行うべき。
音楽のライブチケットを売るなら、音楽のライブによく行く人に売る。映画のチケットを売るなら、毎月映画を見に行く人に売る。セールスの基本。
「まだニュースレターを購読したことがない人」を口説いてもキツい。かなりキツい。世の中にはなにをどうしたって絶対にニュースレターを購読しない人もいる。そんな人に営業をかけるのはムダ。
オススメ欄は「ニュースレターを購読したことがある人」という条件を満たす。しかも前回の購読ボタンを押した後という、最も心理的な抵抗が下がっているタイミングで表示される。
SNSから連れてきた100人より、オススメ欄で表示された100人の方がはるかに購読につながる。母数は小さいのに成果が出るから、ずっとオススメ表示のチューニングを続けてきた。その成果が次のチャプター。
🍋 7%から83%になった、オススメからの購読
オススメの仕組みはシンプル。
- 新規のユーザーが購読登録をすると認証メールが届く
- 届いたメールにあるリンクをクリックして認証する
- 認証完了ページからジャンプしてオススメページに
- オススメのニュースレターがいくつか表示される
- 気に入ったのをついでに購読する
ここで重要になる指標は「1件の新規購読が、次に何件のオススメ購読を生んだか」。ここでも前述のABテストを何度も何度も繰り返した。というか、今でもABテストとチューニングをやっている。
そのデータがこれ。
灰色の「ランディング」がオススメページに入ってきたアクセス数。青の「購読」がそこから購読された数。つまり灰色に対して青の分量が多ければ多いほど購読率がいい。
赤い線でひいた7月の初旬ごろからかなりの効果が発揮できていることがわかる。
例えば2025年5月4日はオススメページに160件のアクセスがあったが、そこから購読に繋がったのはわずかに11件で転換率は7%。
ところが改善の後、2026年7月27日は63件のアクセスに対して購読が52件。転換率はなんと83%。
- 2025: 7%
- 2026: 83%
7%から83%だから、いい成果だと思う。ちなみにこのアイデアはClaude Code Fableにもらった。「オススメのデータ測定とABテストを強化したら、もっとパフォーマンスあがりますよ」と言い出した。「え?どういうこと?」ってなっていろいろ詳しく聞いたら、すごく論理的で「これだ!」と思った。
とにかく新規購読者をオススメページに引き込むことができればそこから80%ぐらいの確率でさらなる購読者を得ることができる。
ならばニュースレター配信者のあなたがやるべきことはカンタン。誰かのオススメページに自分のニュースレターを載せてもらえばいいだけ。購読はそこから発生するのだ!
でもそこでちょっと問題がある。誰があなたのニュースレターをオススメしてくれるのか?と。
🐑 最初は誰もオススメしてくれない
きっとあなたはここまで読んで思ったはず。
「オススメが強いのは分かった。でも自分は誰にもオススメされていない」
これが最大の壁になっている。特にまだ購読者が多くない時期に、他のニュースレター配信者からオススメしてもらうのは至難の業。まだ実績のないニュースレターを自分の購読者に紹介する理由がない。
つまり、オススメの絶大なパワーを享受できるのは、すでに実績のある配信者だけ。伸びている人はさらに伸びて、ゼロの人はゼロのまま。かなりキツい現実だと思う。
しかし、ご安心いただきたい。オススメ欄に載る方法は、もう1つある。
🏃♀️ 紹介コード経由で購読されるとオススメ欄に載る
結論から言う。新規購読者があなたの紹介コードリンクを経由して購読した場合、そのオススメページにあなたのニュースレターが表示される。
このように。(赤枠は説明のためにつけただけで、実際にはないです)
フローはこれ
- 他の人気ニュースレターのURLを紹介コード付きでコピーする
- そのURLをSNS投稿に貼って紹介する
- 新規ユーザーがあなたの投稿を見て、人気ニュースレターに着地する
- 新規ユーザーが購読する
- オススメページが表示される
- その中に紹介コードオススメ、としてあなたのニュースレターが表示される
ユーザーには紹介コードによる表示です、と表現しているが、とにかく購読ボタンが表示される。
誰かに頼み込む必要も、認めてもらう必要もない。紹介コード経由の購読が発生したら、オススメページに購読ボタンが表示される。
オススメ欄の席は待つものではなく、自分で取りに行けるものにした。
ここが今回いちばん伝えたい部分。オススメ欄は「実績ある人へのご褒美」だと思われがちだが、実際には紹介コードを配った人に開く。
ここで必要なのは、自分のニュースレターが売れていることではもはやない。他人の記事をちゃんと紹介すること。ただそれだけ。
🥨 他人をオススメした分が回り回って自分に返る
だから、他の方の売れているニュースレターをXでもどんなSNSでもいいから、オススメしてみてほしい。
他人をオススメした分が、回り回ってあなたの購読者数になって返ってくる。
しかも返ってくる相手は、ニュースレターを購読したばかりの人。つまり最も購読率が高い層。SNSで通りすがりの人に自分を売り込むより、圧倒的に効率がいい。
自分を宣伝すると疲れる。他人を宣伝するのは、なぜか気楽にできる。この気楽さのまま購読者が増えていくのが、この方法の一番おいしいところだと思う。
🦫 どうしてもSNSが苦手な人の手段
もしあなたが何を投稿してもバズりにバズりまくっていて、SNS集客に問題がないのなら、わざわざ他人の記事を紹介する必要はない。それはそのまま続けてください。
ただ、もしあなたのSNSのインプレッションがいつまで経っても伸びていないのなら、しばらく他人の記事の紹介をしてみたらいいと思う。なぜなら、これはSNS集客がどうしても苦手な人向けの手段なのだから。
私はウマたんさんとテツメモさんの記事の紹介をよくしていて、かなりのインプレッションを稼がせてもらっている。ネタ元はウマたんさんやテツメモさんで、コンテンツ内容を考えているのも私ではない。ただ紹介しただけ。それが驚くほど伸びる。
例えばこれとか
コードを1行も書いたことがない大学生が、バイブコーディングで750万円を稼いだ話。
![]()
@nodenodenode1
、
中古MacBookを買い、
バイブコーディングで2週間作ったアプリが
4ヶ月で月750万円に。
23歳のコナー氏の「競合コピー戦略」とは何か。
▼ 主な事実
・年収1.5億円超を稼ぐ23歳…pic.twitter.com/LS6WR1ikcw— ジャバ・ザ・ハットリ🇩🇪←🇸🇬←🇯🇵 (@nodenodenode1) July 15, 2026
🍜 なぜ人気ニュースレターは人気なのか
人気ニュースレターの記事を紹介していると、なぜそれがウケているのか、が分かってくる。
例えばウマたんさんの記事を紹介していると出てくるキーワードがだいたいこれ
- 若い人が、、、
- AIを使って、、、
- めっちゃ儲けた方法がこれ!
ぜひ購読してみてほしい。めちゃ参考になる。
テツメモさんならこれ
- AIを使って、、、
- あなたもカンタンに
- こんなことができる!
こちらもAI時代には欠かせないニュースレター。ぜひ購読してみてほしい。
お二人ともしっかり今のトレンドを捉えているし、このキーワードを見た瞬間「これは絶対にウケるな」と感じる。ネット上でコンテンツを売ること、ウケることってのはそういうことなのだ。ウケるべくしてウケている。いちいち説明を聞くより、これはぜひ実際に体感して欲しい。
世の中にはネットマーケティングとやらをご熱心に勉強されている方が多い。そのこと自体はいい。ただ、そうして勉強した成果としてのSNS投稿を見ても、なんかイマイチなのがほとんど。結局だれもがお勉強モードで実践モードに入っていない。
勉強ばっかりやってないで、自分の数字と素直に向き合った方がよほどいい。
もしご自身のXアカウントとかのインプレッション数を確認してそれが1000以下だったら、そこは潔くウケていないことを認めて欲しい。そして「自分でウケようとしても無理だから、ウケている人の力を借ります!」とした方が手っ取り早い。
現代のSNSはアルゴリズムが表示する投稿を決めている。フォロワー数が少なくても、投稿が刺さっていれば出るはず。インプレッション数が低い投稿は本質的にウケていないのだ。それはしょうがないから、ウケてる人のパワーを使いましょう。
ウケている人の要素をそのまま紹介するのはすごい効果がある。どのタイトルに反応が集まるのか、どの数字が刺さるのか。他人のアイデアを借りているだけなのに、続けていれば自分の投稿の勘が育っていく。それは決して無駄な時間ではない。
🧩 バズ記事から抜き取るべき5つの要素とAI
では、記事の何を抜き取るのか。私が見ているのは以下の5つ。
- タイトルに入っている逆説や意外な数字
- 冒頭の1文(そのまま引いていい)
- 記事中で最も強い数字を1つだけ
- 誰かの発言の引用
- 読者が思わず言い返したくなる断言
全部を入れる必要はないが、これらが要素だと思っている。この先はあなた自身でやりながら検証してほしい。
そしてとても大切なポイントはこれをAIを使ってやること。
「みんなのニュースレター」にはMCPがある。MCPで記事を引き出せばAIから記事の引き出し、紹介SNSの作成、画像の挿入までいっきにやってくれる。
Skillを設定しておけば定期的にAIにパフォーマンスを確認させて、Skillをアップデートできる。先週までパフォーマンスがよかったSkillが時間と共に「最近あんまりいいのが出ないな」ってことがよくある。
そういう実施、検証、改善を自動で繰り返す意味で、この紹介SNSポストはAIを使って行うべきだろう。
ただこの記事ではややこしいAIの使い方は省いた。そんなテクニックよりも、考え方の方が100倍大切だと思っているから。その考え方とは次のチャプターのタイトル。
🙌 相手を勝たせる人が勝つ法則
ビジネスやら交渉で「相手を勝たせる人が結局は勝つ」なんて話がよくある。「相手を勝たせる」とか「誰かに喜んでもらう」ってある意味で人生にも共通する必勝法だとも思う。
紹介SNS投稿を使って誰かのニュースレター購読を導き、結局は自分のニュースレターをオススメページに載せることってこの法則がもろに具現化されているように見える。
道具、やり方、考え方、もう全てが揃っている。ここでやるかやらないかはあなた次第。ぜひ試してみてほしい。なぜなら、相手を勝たせる人が勝つのだから。
今回の記事は以上です。
🏌️♂️ ご購読ありがとうございます
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回はプラットフォーム側の数字をかなり具体的に出しました。普段は外部のニュースレターを分析していますが、たまにはこうして内部データを開示するのも役に立つのではないか、と。もっと見たい数字があれば、遠慮なくコメントで教えてください。
ではまた来週の火曜日の朝にお会いしましょう!
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