第34号目の今回はほぼお休み回となる。目下のところ「みんなのニュースレター」の開発を優先していて、そちらからの配信が開始されたら本格的なニュースレターの分析記事にもまた力を入れるつもり。
それまでちょっと分析記事はお休みになってしまうが、なんとかご理解ください。
先日、テストメール募集をして多くの方から許可いただいた。ありがとうございます!
許可いただいた方向けにこの記事は現在開発中のニュースレタープラットフォーム「みんなのニュースレター」からもメール送信している。同じ内容にはなるが送信元アドレスがm-newsletter.comなら、それは「みんなのニュースレター」からになる。
無事に届きますように。
まだまだドメインパワーが無いのでひょっとしたら、スパムフォルダに入っているかもしれない。そんな時は元のinboxへドラッグして移動してください。それ移行はスパム扱いされなくなります。
この「1万ドル以上を稼ぐ個人サブスクメディアを徹底的に分析したらこうなった」では何度もニュースレター運営においてコミュニティが最重要課題であることを主張してきた。
理由はほぼ全ての人気ニュースレターにはそれに応じたコミュニティが形成されているからだ。
前回記事「ビジネス分野でNo.1ニュースレターの人気の秘密はとてもシンプル」で紹介したLenny's Newsletterはひとつの例になっている。Lenny’s Newsletterは最新のIT情報やテック企業の動向を追いかけつつ、そこで働きたい人向けに就職転職情報も展開している。
おのずとそうしたテック業界の人たち同士での交流や意見、情報交換が活発になる。Slackで運営しているコミュニティにはかなり貴重な情報が飛び交うことになっている。読者層は全米のみならず世界各地にまたがっていて、各地でのオフライン交流も盛んだ。
ここまでの世界規模でコミュニティが成形できたら、大したもんだと思う。もちろん私自身も情報発信において常にコミュニティは意識している。
しかし前述のLenny’s Newsletterにしてもそのコミュニティ運営においてプラットフォームであるサブスタックがそこまで貢献しているようには見えない。しいて言えば、細かい課金体系がうまくコミュニティにフィットするようになっているぐらい。
実質的なコミュニティ機能はSlackであったり、Discordに委譲している。なので「みんなのニュースレター」においてもコミュニティ機能の実装は後回しにすることにした。
さらにコミュニティ運営はニュースレターにおいても上位数パーセントのトップランカーだけが行っているのが現状。ほとんどのニュースレター運営者はコミュニティというよりもコンテンツ運営に始終してしまっているだろう。
そこに後発で立ち上げたばかりの「みんなのニュースレター」が踏み込んでも勝算は低い。
とにかくコミュニティというのはプラットフォームよりもそのクリエイターに付く要素の方が多い。私の例で言えば「みんなのニュースレター」のプラットフォーム開発者というよりも、ジャバ・ザ・ハットリという情報発信者としてのコミュニティ運営に力を入れるべきだろう。
現在、Voicyで音声配信もやっている。リスナーさんからの音声のコメントを拾い上げて展開する「声の引用リツイート」をメインのテーマにしている。つまりこれはほとんどコミュニティ運営だと考えている。
ぜひご参加ください!
声の引用リツイートのフロー
とにかく気をつけているのがコミュニティがタコツボ化して、排他的な雰囲気にならないこと。誰にでも開かれているはずのインターネットにおいて「私達だけのコミュニティ」を作ってしまうと、そこからの発展は望めない。
いつでも誰でもご参加いただけるように気を使っている。具体的にはその放送をはじめて聴いていただいて、私のことはもちろん私が紹介する方のことをまったく知らない方にも楽しんでいただけるようにすること。どんなに知っている方の紹介でも全てイチから紹介するつもりでやること。
こう思うようになったのも、どこかですごく密なコミュニティが形成されていた際に私自身が「あなた達はとても仲がいいのかもしれないが、もう私にはそこに入る余地は1ミリも残されていないな」と感じることが多かったから。これは音声配信に限らず、Discord、Slackを含む全てのコミュニティ運営に言えることだと思う。
Steve Spanglerは科学に関する教育系の動画コンテンツを配信しているオッサン。YouTubeはもちろんテレビなどでも活躍していて、アメリカの科学教育に多大な貢献をしてきた人。
彼があるところでコミュニティ戦略について語っていたことがとても参考になった。
それは特にYouTubeに関してことだった。彼はいつもの調子で子供向けに家庭でもできるカンタンな科学実験をしているところを動画にとってYouTubeにアップロードした。動画の最後は必ず「じゃあこの下にコメントを入れてね。質問も待ってるよ」と言っていた。
しばらくするとコメントがつく。そのほとんどは
とかだった。しかし彼はずっと感じていた。これでは何かが足りない。ここにはコミュニティという概念が薄い、と。
彼がそれまでやっていたことは
Ask QUESTIONS 質問をもらうこと
でしかなかった。そこを
Ask the ANSWER 答えを聞くこと
に変えたとたんにすごい変化があった、と。
まずSpangler氏がいつものカンタンな科学実験を披露する。そこで最後に言う。
「どうしてこんなことが起こったんだ!みんな答えを知ってたらコメントで教えてくれ!」
こうすることで今までの何倍ものコメントが動画の下に集まることになった。
Spangler氏はもちろん答えを知っている。しかしあえてそれを視聴者に聞いて、答えを視聴者から引き出す作戦に出た。
ネット上のコミュニティ形成は視聴者が見ているだけでは成り立たない。コメントや発言など、とにかく視聴者からの発信をうながして参加してもらう必要がある。
人々が発言せずにはいられない仕組み作り、としてとても参考になった。
今後の私のニュースレターや音声配信でぜひ取り入れていきたいと考えている。
このニュースレターでは常時みなさんからのご意見とご質問を募集しています。
ニュースレターでアフィリエイトをしても良いと思いますか?
あまりしている人が多くないイメージです。
確かにニュースレターとアフィリエイトの親和性は低いと言えます。アフィリエイトをやるなら、ニュースレターよりもむしろブログの方が向いているでしょう。
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前回の記事「コスメ業界に中指を立てるニュースレターがすごく儲かる理由」で紹介したニュースレターもあえてアフィリエイトリンクを一切貼らないという方針で、それが人気の理由になっています。
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もしアフィリエイトをお考えなら、ブログでの展開を考慮に入れてもいいのではないでしょうか。
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ではまた次回の月曜日の朝にお会いしましょう。まだ未購読の方はまた次回に会うために購読が必要ですよ!