第１３５回目は「みんなのニュースレター」に追加された新しいマーケティング機能について。今回の記事は月に１回の全編無料公開です。

営業・集客分野におけるAIの威力は人の想像を遥かに超えている。

AIは絶対にサボることなく、あなたのニュースレターを集客し続ける。これまで成功するクリエイターの条件は「創作力10% + マーケティング力90%」だった。しかし2025年以降、この構図が根本的に変わろうとしている。

👫 もくじ

1.  写真日記：イタリア、ガルダ湖
2. 才能ある配信者が陥る「見えない罠」
3. 面白いコンテンツ ≠ 成功という残酷な現実
4. 成功者でさえ逃れられないSNS運営
5. AIができることと、まだできないこと
6. コンテンツ制作は人間が介在しなければならない
7. 集客セールスでAIが圧倒的に優秀な理由
8. 24時間365日稼働するAIセールス
9. 放置していたThreadsアカウントからも効果が
10. 本当にAIを使いこなせる人とは
11. クリエイター = マーケターの時代の終焉
12. 純粋な創作価値への回帰

🍕 写真日記：イタリア、ガルダ湖

🐱 才能ある配信者が陥る「見えない罠」

ニュースレターをはじめる時に誰もが夢見ること。思いついたアイデアを記事にまとめ、それを読んだ人が「素晴らしい！」と感動し、購読者がドンドン増える。

しかし現実は、そう甘くない。実際に始めてみると、書くこと以外の作業が多い。SNSでの宣伝、読者との交流、競合調査...。肝心の「書く時間」がどんどん削られる。そして購読者がなかなか増えない。

この記事を読んでいるあなたも、きっと似たような経験があるはず。

面白いコンテンツを作れるのに、なぜか思うような成果が出ない。そんなもどかしさを感じているのではないだろうか。

📝 面白いコンテンツ ≠ 成功という残酷な現実

全クリエイターの共通の悩みが集客、といってもいい。

優秀なコンテンツを作る能力と、それを多くの人に届ける能力は、まったく別のスキル。素晴らしい洞察を持つのに集客が苦手な配信者が多い。

「なぜ私の記事は読まれないのだろう？」

自分では渾身の一作だと思った記事が全く反応されない。一方で、内容が薄いと感じる他の記事が人気になる現実を目の当たりにする。

優れたコンテンツの大半が、適切なプロモーションの不足により、本来の読者に届いていない。つまり、あなたの記事が読まれないのは、内容が悪いからではない。単純に「知られていない」だけ。

実際、プラットフォームで成功している配信者の多くは、最初から集客が得意だったわけではない。むしろ逆で、素晴らしいコンテンツを持ちながらも、長い間埋もれていた人たち。

🌺 成功者でさえ逃れられないSNS運営

人間の脳は、創作モードと営業モードを同時に実行するのが苦手だ。これは神経科学的にも証明されている。

創作モードでは、深く考え、アイデアを練り、文章を磨く。集中力と内省的な思考が必要。

営業モードでは、戦略を立て、タイミングを見計らい、読者の反応を分析する。外向的で分析的な思考が求められる。

この2つのモードを頻繁に切り替えることで、大きなエネルギーが消費される。

どんなクリエイターでも本来やりたいこと（面白いコンテンツの創作）と、やらなければならないこと（集客・宣伝）のギャップに苦しんでいる。

でも、もしこの状況を根本的に変える方法があるとしたら？

もし、あなたが100％創作に集中できて、面倒な営業・宣伝作業は自動で行われる世界があるとしたら？

そんな「誰もが夢見ていた世界」が、実はもうAIの力で手の届くところまで来ている。

次のチャプターでは、AIが実際にできることと、まだできないことを現実的に検証してみた。

🍰 AIができることと、まだできないこと

AIに対する過度な期待は裏切られる。「AIが全部やってくれる」というのは現行の技術レベルでは夢でしかない。しかし同時に、AIが人間を遥かに上回る領域があることも事実。

現状のAIの得意分野と苦手分野

• 得意分野
• • 営業、セールス、集客
• 苦手分野
• • コンテンツ作成

これはあなたの感覚とは異なるかもしれない。実際、今でも多くの人たちがコンテンツ作成にAIを活用している。きっと今日もあなたはAI生成のコンテンツをたくさん読んで、見てきているだろう。

一方でセールスにはそこまでAIが使われていないのが現状。実際あなたのセールスで「これはAIがセールスして取ってきた売り上げだ」と言えるのはいくらぐらいだろうか？

それは使われ方がカンタンな方に流れているだけ。AIが得意とする領域を考えれば、むしろセールスの方が向いているのでは、と思うことがたくさんある。

🏔️ コンテンツ制作は人間が介在しなければならない

「AIに記事を書かせよう」多くのクリエイターがまず考えるのがこれ。しかし現実は厳しい。特にニュースレターのような重厚な記事を書こうとすると現状のAI技術レベルではまだ到達していない。

Xなどの短いコンテンツならまだいける。実際に私は完全にAIで生成したXスレッドのコンテンツで２２００万ビューを叩き出した。詳しくはこちらの記事に書いた。

🏃‍♂️‍➡️月に１０万円以上の収益をあげるニュースレター配信者たちの共通点をプラットフォーム管理者の目線で語ってみた
ジャバ・ザ・ハットリ 2025-06-10

これが可能だったのは以下の条件がそろっていたから。

• 十分なデータセットを収集していたこと
• いいね数、ビュー数などの明確な数値基準があった
• ファインチューニングしたこと

ニュースレター記事などのコンテンツ制作においていつもこの条件が成り立つとは限らない。いいニュースレター記事を測る基準がたくさんありすぎて数値化できないし、そもそも十分なデータセットが手に入りにくい。さらにこのファインチューニングになるとかなり高額になるだろう。（ファインチューニングはお金がかかるし高い！）

コンテンツ制作をAIが全て請け負うまではまだ達していない。ただAIは「コンテンツ制作のサポート」であれば十分にその能力を発揮してくれる。

AIがニュースレターコンテンツ制作でサポートできること

• ストーリーを考えること
• 構成を読者が引き込まれるように練り直すこと
• 文章の下書きを作ること
• 著者の文体に合わせて文章を書き直すこと

つまり、AIは「執筆の完全代替」ではなく「執筆の効率化ツール」として使われているのが現状。現時点ではどうしても最後に人間が介在しなければならない。

🎨 集客セールスでAIが圧倒的に優秀な理由

一方で、営業・集客分野におけるAIの威力は人の想像を遥かに超えている。こんなにすごいセールスができる人間はいない。

営業で最も重要なのは「絶対にさぼらず、ずっとやり続けること」。

ニュースレターに限っていえば「毎日、過去記事を紹介するSNS投稿を行うこと」。これができれば大したもんだと思う。

ひょっとしたら「え？SNS投稿？それだけ？そんな大袈裟な」と思われたかもしれない。

しかしプラットフォーム管理者として数多くの配信者、クリエイターを見てきたから言える。

そんなことが毎日できる根性があるなら確実にトップ１％の超優秀クリエイターになれる

できる訳がないし、きっとあなたもやってない。毎日投稿が１週間でも続けば大したもんだ。ぶっちゃけ３日でもいい。私が何度も何度も「ニュースレター配信にSNS運営は重要です。とにかくSNSに記事を投稿して告知しましょう！」と言ってもほとんどの配信者さんはやらない。言ってる私もとても難しいことを要求していることが分かっている。

「みんなのニュースレター」で活躍されているトップ配信者さんは誰もがSNS投稿を積極的に行なっている。ニュースレターの人気があるから、SNSもバズる、バズるからニュースレターもさらに人気になる、のループが回っている。

本当にすごいSNS運営をされていて私も勉強になっている。しかしそうやってセンスのある人に限られていたのが今までの現状。プラットフォーム管理者としてはもっと仕組みで解決するべき課題であることは確かだった。

そしてそれが実現しそうな世界になりつつある。

今ならAIと自動化ツールがあるのだから。

🍎 24時間365日稼働するAIセールス

今回リリースした「ソーシャルメディア管理システム」の機能は毎日毎日24時間、あなたのニュースレターを集客し続ける。

配信者の方はワークスペースのこちらのボタンを押してお確かめください。

そのフローは、以下の通り

1. みんなのニュースレターのSNS投稿エンドポイントを開設する
2. エンドポイントが過去記事をひとつランダムにピックアップ
3. タイトルとサブタイトルでSNS投稿文を作って返す
4. SNSの投稿フォーマットに合わせてAIが調節する
5. Bufferに投稿リクエストを投げる
6. Bufferが各SNS（X、Threadsなど）に投稿する

詳しくは、こちらの「使い方ガイド」に書いた。

（このガイドに少しでも分かりにくいところがあればぜひコメントください。このガイドこそがとても重要なので、ずっと改良し続けます。）

この設定例ではツールをいくつか使ってる。Make、Bufferなど。それらは全て無料の範囲内。設定はちょっとややこしいので、数十分かかるかもしれない。しかしポイントはその設定はたった1回やればいいこと。後はAIと自動システムが永遠にあなたのニュースレターをセールスし続ける。

AIの真骨頂は「決められたことを完璧にやり続ける」こと。絶対にサボらない。

このシステムが本当に生きるのは、SNSに投稿する価値のある記事コンテンツをたくさん持っている配信者さんたち。

これまでみんなのニュースレターにたくさん書いていただいた方は、ぜひお試しください。

🎪 放置していたThreadsアカウントからも効果が

私にとってThreadsとは「そういえば昔なんかそういうのあったな」程度の認識だった。だからアカウントもずっと放置していた。

今回の「ソーシャルメディア管理システム」のリリースでそのThreadsのアカウントにも自動投稿の設定を入れた。

毎日投稿の効果はさっそくに出ている。Threadsからの流入が解析画面でも確認できている。

これは手作業だったら絶対にやらなかっただろう。

🦜本当にAIを使いこなせる人とは

本当にAIを使いこなせる人はその分野に精通している人になる。つまり元からセールスの知識やノウハウがある人ほどAIをセールスに上手く活用するだろう。

AIを使ってコードを書くときに、最もよく使いこなせる人は上手くコードが書ける人。AIを使って、文章書くときに最もよく使いこなせる人は上手く文章が書ける人

同様にAIを使ってセールスをするときに、最も売れる人はセールスが上手な人。

これは変わらないと思う。

変わるのはクリエイターが使う時間的リソースの配分。これは確実に変わる。

🎯 クリエイター = マーケターの時代の終焉

これまで成功するクリエイターの条件は「創作力10% + マーケティング力90%」だった。おそらくAIの力でこれが変わる。

今までは優れたコンテンツを作れても、それを適切に宣伝できなければ埋もれていた。だから、どんなに才能あるクリエイターでも、その時間的にリソースをマーケティングに費やす必要があった。このニュースレターにしても、現在約6000人の購読者さんがいるが、そのほとんどはマーケティングの力で獲得したと言ってもいい。

しかし2025年以降、この構図は「創作力90% + AI協働力10%」に変わる予感がある。マーケティングに関してはAIと適切に連携する最低限のスキルがあれば十分になる。

これまでなら：

• SNSのアルゴリズムを研究する
• 投稿の最適なタイミングを分析する
• 各プラットフォームの特性を理解する

これらすべてをAIが代行し、配信者は純粋に「どんな価値を届けたいか」だけを考えればよくなる。

それはとても素晴らしいようで、ある意味ではクリエイターにとってとても残酷な世界のはじまりでもある。なぜなら「届けたい価値」を持たないクリエイターはどうにもならなくなるのだから。

🍓 純粋な創作価値への回帰

才能あるクリエイターにとっては良いことかもしれないが、これからより真価が問われる時代になるだろう。

ほぼすべてのクリエイターがAIを使ってセールスをかけてくる。こんな時代にAIも使わないで手動でセールスをするようなクリエイターは元からセンスがないので、あなたはライバルにはならないだろう。

本当の勝負はAIを使うクリエイターたちとの勝負。そうなった時に、単なるマーケティング力だけでは今までのように大きな差別化ができなくなる。

差別化はコンテンツの価値でしかできなくなる。

つまり、あなたのニュースレターが本当に読者に届けるほどの価値があるのかどうか、がますます問われる時代になるだろう。

みんなのニュースレターの管理者としては、そういう時代こそ歓迎すべきであり、クリエイターをセールスから解放する機能を真っ先に実装しようと思った。

ニュースレターで何かを発信したい方はぜひ「みんなのニュースレター」でやってみてください！

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