第１２９回目はニュースレターで確実に収益をあげる方法について。

「みんなのニュースレター」の配信者さん達の中から月に１０万円以上の収益をあげる方達が何人か出てきた。彼らには共通点がある。

ニュースレター運営でゼロから月に１０万円ぐらいなら方法論は確立していると思う。

今後はその収益を２倍、３倍にしていただくためのシステムを実装していく。そのための計画について。

👫 もくじ

1. ２１５０万ビューまで伸びたX投稿
2. バズるスレッドを作ってた時に起こったこと
3. Google検索が消える日
4. ニュースレター配信者が築いた資産
5. ニュースレター広告の値段はなぜ高いのか
6. プラットフォームの管理者は脇役でなければならない
7. 月10万円以上のプレイヤーが続々と出てきた
8. アクセス解析に本気で取り組んでいる
9. どうやれば儲かるニュースレターができるのか
10. 儲かっているニュースレターにある３要素
11. 続けることの価値とはなんなのか
12. ニュースレターをどうやって配信し続けるのか
13. どうやって新規読者を確保するのか
14. AIがなんでも答える時代に何を配信するのか
15. ニュースレターが儲かるとどうなるのか

🌸 ２１５０万ビューまで伸びたX投稿

情報発信の市場をAIがごっそり変えてしまう動きはもうすでに始まっている。これは誰にとっても最大のチャンスかもしれない。

このXスレッドはわりと伸びて2150万ビューまでいった。ニュースレターのリンクも最後に貼っていたから、まーまー流入もあって購読者数も増えた。

	ジャバ・ザ・ハットリ🇩🇪←🇸🇬←🇯🇵
	@nodenodenode1

7年間Googleで働いた41歳のエンジニアが突然解雇された

理由は「AIに意識がある」と主張したから

同僚は「狂った」と言った

しかし2年後、その男の警告が現実になる...

つづく↓ pic.twitter.com/I008Cj7fIZ

— ジャバ・ザ・ハットリ🇩🇪←🇸🇬←🇯🇵 (@nodenodenode1) June 1, 2025

もはやX投稿で１万とか１０万ビューで「バズった」なんて言うのは過去のもの。これからは１０００万ビュー以上とかになるだろう。

このような投稿の作り方はこちらの記事に詳しく書いた。

ざっくり言うとXスレッド用にチューニングしたAIにバズり要素を予測させて作ること。さすがに無料のChatGPTに「Xスレッド作って」と頼むだけだと厳しいし、ほぼ無理。でもそれをしっかりチューニングしたAIでやれば２０００万ビューとか出ることが証明された。

この出来事に「クリエイターがAIをどう捉えるべきか」が示唆されているように感じている。

⚡ バズるスレッドを作ってた時に起こったこと

前のチャプターのXスレッドを作った時にどんなことが起こったのか、がこれ。

1. CNNやBBC、その他の英語圏のニュースサイトから時事ネタを読み込み、英語で伸びているXスレッドの傾向から今、最もバズりそうなネタをAIに抽出してもらう。
2. AIが「AIに意識はあるか」というネタがいける、と回答してくる
3. 私個人としては意識とかどーでもいいし、ほぼ興味がない。そんな地味な話が人の関心を惹く訳がない、と判断した
4. AIに「別のバズりネタを５つ出してください」と依頼した
5. AIがまた次の５つの中に「AIに意識があるか」を入れてきた
6. 私は「なんでそんなに何度も同じ提案をしてくるの？しつこいな」となって一応スレッドを作成するようにAIに依頼した
7. 出てきたスレッドを全部読んでもまだピンとこない。
8. これ以上やりとりするのも面倒くさいからいいや、となって期待せずにXに投稿する
9. なぜか２１５０万ビュー

かつてはクリエイターのセンスや感覚、技術はとても重要だった。もうAI時代ではそんなのはコモディティ化してしまっている。

今はAIをうまく味方につけたクリエイターが勝つ時代。もうトップクリエイター同士の勝負はAIの勝負と言ってもいい。

「AIを使ってないクリエイターは？」って。そんなのはどこかでくすぶってるだけだから無視でいい。あなたのライバルなんかになる訳がない。

AI以前のやり方ではこれからのクリエイターは生き残れない。

以下のチャプターでどうやってクリエイターが生き延びればいいのかの考察を書いた。

🙉 AIについて話し合うXスペース討論会

６月１８日（水曜日）日本時間２２時から１時間、Xのスペースにて「AI時代にクリエイターが生き残る方法は？」を話し合う討論会を開催します。ぜひご参加ください！

• テーマ
• • AI時代にクリエイターが生き残る方法は？
• 日時
• • ６月１８日（水曜日）日本時間２２時から１時間
• 形式
• • Xスペースでのライブ討論

第１回目に比べてスピーカーさんがなかなか集まらなくて苦労してます。スピーカー登録は誰でも可能。ぜひご登録ください！お待ちしてます！

🔍 Google検索が消える日

AI時代に真っ先に対策するべきなのは検索と検索でビューを獲得していたコンテンツ。

これまでネット上で新規顧客を獲得する方法はキーワードで検索された際に上位に表示して、サイトに引き入れるのが常套手段だった。「みんなのニュースレター」にもSEO対策は入れているのでずっと伸びている。しかしいつまでもSEO経由の伸びが続くことはないだろう。

もう人は検索せずに、AIに質問して答えを得るようになってきている。

調査会社Gartnerの予測は「2026年までに従来の検索エンジンの利用量が25%減少し、検索マーケティングがAIチャットボットや仮想エージェントにシェアを奪われる」と。

別の予測では「生成AI検索の普及により、オーガニック検索トラフィックが50%以上減少する」とまで言われている。

GoogleのAI Overviews機能により、検索結果の1位サイトでさえクリック率が34.5%も低下している。

検索がダメになりつつある今はより直接のつながりを握っているところに価値が出てくる。お金を払って検索連動型広告を出しても誰もクリックしないのだから。

インフルエンサーでもなんでも「そいつがコンテンツを出せば＊＊人には届く」ということの価値はAI時代にますます重宝される。

🎯 ニュースレター配信者が築いた資産

ニュースレター記事は購読メールアドレスに向けて直接配信される。検索に関係なく、対象読者のメールボックスに直接届くこの価値は今後さらに高まる。

まず企業は新規顧客にリーチする手段を失いつつある。広告費をかけても、その先にいるはずの顧客がAIに奪われている。そんな中で、ニュースレター配信者だけが持つ直接的なつながりは価値を持つ。

例えばファッション企業を考えてみる。ファッション好きな読者を3万人持つニュースレターがあれば、その企業は喜んで高額な広告費を支払うだろう。なぜなら、その3万人は確実にファッションに興味があり、メールを開いて記事を読む習慣がある質の高い見込み客だから。

この理由から「みんなのニュースレター」にダイレクトスポンサー広告の仕組みを組み込む計画をしている。

ニュースレター配信者が持つメールリストという資産を、適切な企業とマッチングさせることで、配信者にとって新しい収益源を作り出す。

💰 ニュースレター広告の値段はなぜ高いのか

ニュースレターの広告料金は、バナー広告やSNS広告の3倍以上の単価になっている。

CPM（1,000回表示あたりの費用）で比較するとわかりやすい

なぜニュースレター広告がこれほど高いのか。それは読者の質の違いにある。SNSで流し見される広告と違い、ニュースレターの読者は能動的に購読登録した人。配信者との信頼関係により、広告も自然にコンテンツに溶け込んで受け入れられる。

• バナー広告
• • 1,000回表示されても1-3回しかクリックされない
• SNS広告
• • アルゴリズムに左右され、表示される保証がない
• ニュースレター
• • 開封率45%なら、1,000人中450人が見る

購読者5,000人のニュースレターの場合：

基本計算式： 月額広告料金 = 購読者数 × 開封率 × 配信回数 × CPM ÷ 1,000 計算例

• 購読者数：5,000人
• 開封率：45%（実際に広告を見る人数：2,250人）
• 月間配信回数：4.4回
• 月間総インプレッション：2,250人 × 4.4回 = 9,900インプレッション
• CPM 1,300円の場合：9,900 ÷ 1,000 × 1,300円 = 13万円

購読者数別の価格設定も段階的に設定できる：

つまり同じ「1,000回の表示」でも、ニュースレターの方が圧倒的に多くの人に届く。

優れたニュースレターを発信している人は今、もっとも求められる「新規顧客へのリーチ」という財産を築いていることになる。あと必要なのはその財産を上手に収益に変換するためのシステムだけ。

システムとは広告を出したい企業とニュースレター配信者をうまくマッチングするシステム。

🌱 プラットフォームの管理者は脇役でなければならない

「みんなのニュースレター」の立ち上げ当初、アクセス解析を見るたびに感じていた寂しさがあった。でも今では最高の喜びに変わっている。

プラットフォーム開設直後の数ヶ月間、ウェブからのアクセストップ10はほぼ全て私が書いた記事で占められていた。元は私が自分のニュースレター配信のために作ったシステムだったから。

いろんな方に配信登録いただいて彼らのニュースレターも配信できる仕組みは用意していたし、トップ１０に食い込む人も少しは居た。しかしトップ１０のほとんどは私の記事だった。

ところが今では状況が完全に逆転している。アクセストップ10に私のページは一つも含まれていない。全て「みんなのニュースレター」に参加していただいた配信者の方々のページ。配信者としての私はもっと頑張らなければならないのかもしれない。しかし管理者としてはこの状況を誇らしく思っている。

🎲 月10万円以上のプレイヤーが続々と出てきた

今では数人の「みんなのニュースレター」の配信者さんたちが月10万円以上の収益を上げるようになってきた。開設当初は私ひとりだったのが、だいぶ変わってきた。

彼らの主な収益源は有料購読によるサブスクリプション収益。サブスクなのでブログ収益のような月ごとのばらつきがない安定した継続収入になっている。

「今月は１０万いったけど翌月はさっぱり」なんてことはない。１度上がった収益額は上がることはあってもなかなか下がらない。

ニュースレターを運営して毎週記事を配信することに対して収益という形で配信者さん達に還元できていることはとても嬉しい。

この成功要因はニュースレターという仕組みに乗っかったことが大きい。

これがもし

• 動画のプラットフォームだったら？
• ブログのプラットフォームだったら？
• 音声コンテンツのプラットフォームだったら？

どれを考えても、その参加者の何人かに月に１０万円以上の収益を作り出してもらうことは限りなく不可能に近いと感じる。

しかしニュースレターなら可能。なぜならニュースレターには元から儲かる仕組みが組み込まれているのだから。

そして今後はこれにダイレクトスポンサーシップの仕組みを取り入れて、さらに収益性を確保できるようにしたい。

🍕 アクセス解析に本気で取り組んでいる

「みんなのニュースレター」では現在、ページビュー解析、購読経路の特定、スクロール解析など、詳細なデータ収集機能を順次追加している。

スクロール解析では、読者がウェブから記事を見た際にどこまで読み進めたか、が分かるようにした。どのコンテンツが深く読まれていて、どれが読まれていないのか、を把握するために。

コンテンツの質を高めるために分析は欠かせない。これで今後ますます面白いコンテンツが出てくると思う。

そしてこの解析強化にはもうひとつの理由がある。

それはダイレクトスポンサー広告のため。

法人の広告主は必ず効果測定を求めてくる。「どれだけの人に見られたのか」「どの部分がクリックされたのか」「購買にどれほど繋がったのか」といった具体的なデータなしには、企業は広告費を投じない。

もちろん配信者さんの解析情報をそのまま広告主に渡すことはしない。あくまで広告の解析データだけになる。そのデータ解析の際に解析サーバーとの連携などが必要だったので追加した。

🌊 どうやれば儲かるニュースレターができるのか

ほぼ全ての儲かっているニュースレターはこの同じ道を辿っている。

1. ニュースレター配信とSNSを運営する
2. 無料購読者を集める
3. 無料購読数が１０００人を超えた時点で有料購読を開始する

シンプルではあるがこれが王道。私も他の方達と同じくこの道を辿ってきた。

この３ステップは言うほどカンタンではない。実際に多くの方が配信をはじめたもののだいたい３回目ぐらいで脱落するケースがほとんど。

1. [初週] ものすごく気合いの入ったニュースレター記事を配信
2. [２週目] 反響がイマイチだったのか、ちょっとやる気が減ってるけどまだ配信はある
3. [３週目] ほとんど息切れ状態で無理やり配信。内容はヤバい
4. 配信が無くなる

まず週間ニュースレターを運営することはとても難しい。そんなのが続く方がまれ。なのでそんな配信者さんを責める気持ちはない。

むしろなんとか続いている配信者さんたちへの感謝しかない。

しかし続くニュースレター、儲かっているニュースレターには明らかにそうでないのとの違いがある。その違いはなんなのか。

無料コンテンツはここまでです。

以下の有料コンテンツでは儲かっているニュースレターがどのように運営されているのか、について書きました。

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有料コンテンツの内容

• 儲かっているニュースレターにある３要素
• 続けることの価値とはなんなのか
• ニュースレターをどうやって配信し続けるのか
• どうやって新規読者を確保するのか
• AIがなんでも答える時代に何を配信するのか
• ニュースレターが儲かるとどうなるのか