第９７回目の今回はSNSで何度も何度もシェアされて議論を読んだあるAI研究者のエッセイを取り上げた。

今の技術推移から２０２６年ごろに誕生する「強力なAI」の話だった。それはノーベル賞学者レベルを超える知性を持って、人類の健康寿命を１５０歳にする。その内容はとても興味深かった。

同時に文章だけのコンテンツがこれほどのバズを生む仕組みがかなり参考になった。

個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、それを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートしている。あなたがクリエイターならとても参考になるはず。

📷 写真日記：ブルガリアのヨーグルト

ブルガリアで食ったこのヨーグルト、すげー美味かった。丸い形がずっと残ってるぐらいに固くて味が濃い。ヨーグルトってそういうもんなの？

🏁 メールの送信システムを変更します

ニュースレターのメールをより確実に遅延なく送るためにシステムを抜本的に変更しています。

ちょうどこのメールは新しいシステムの方から送ってます。

来週から全ての配信者さんのメールも新しいシステムから送信される予定。これでだいぶ良くなるはず。

【他人のニュースレターを勝手に分析】SNSで何度もシェアされるAIのエッセイ

あるAI研究者の記事が何度もSNSのタイムラインに出てきて「なんだんだ？これは」となって、読んでみると「なるほど、これはすごい！」となった。

（愛のあるマシーンたち - AIは世界をどのように良い方向に変えるのか）」

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７つの章に分かれる、長編のエッセイ。すごくたくさんの人たちに読まれていた。

があって、議論をよんでいる。Redditでは文章がメインのコンテンツにはあまりコメントが付かないのに、これはすごいことだと思う。

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このエッセイには参考になることがとても多く、コンテンツの内容がめちゃくちゃに興味深いので今回の分析対象にした。

🤖 Anthropic社のCEOダリオ・アモデイ氏

著者のダリオ・アモデイ氏はAI研究者であり起業家。Claude AIを開発する企業AnthropicのCEO。

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は私もよく使っていて、めちゃくちゃにいい。

アモデイ氏はGoogleやOpenAIにて研究職とエンジニア職をしていた。ChatGPT3.5は彼のチームが主導してエンジニアリングにあたった。２０２１年にOpenAIが行った事業に関する方向性の違いによりOpenAI社を退社してAnthropicを創業し、現在にいたる。

AI分野で最も影響力のある人のひとりになっている。

🐿️ 強力なAIは２０２６年に実現する可能性がある

アモデイ氏はエッセイの中で「強力なAI（powerful AI）」が２０２６年ごろに実現するだろう、という予想を書いている。

彼はAGIという用語をあえて使っていない。彼なりの考えからAGIの定義自体に懐疑的だから、と。

とにかくその「強力なAI」の実現は現在のAI技術とこれまでの技術推移から測定されている。これがとても興味深い。

純粋な知性の面では、ほとんどの関連分野—生物学、プログラミング、数学、工学、執筆など—でノーベル賞受賞者よりも賢い。未解決の数学定理を証明したり、非常に良い小説を書いたり、難しいコードベースをゼロから書いたりできる。

人間への指示の受け渡し、材料の注文、実験の指示、ビデオの視聴、ビデオの作成などを含む。これらのタスクをすべて、再び、世界で最も能力のある人間を超える技能で行う。

完了に数週間かかるタスクを与えられ、自律的にそれらのタスクを実行し完了させる。

人間の約10-100倍の速度で情報を吸収し、アクションを生成することができる。

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よく雑な議論で「すげー賢いAIが出る」なんて話はよく聞く。でもここに書かれているような具体的な技術的論点から、２０２６年にはできそう、って聞くとゾクゾクする。そんなモノができたら世の中どうなるんだろう？と思った。

それらを説明したのがこのエッセイになっている。

🥦 AIが劇的な変化をもたらす５つの分野

アモデイ氏は２０２６年ごろに実現する強力なAIによって変化がもたらされる分野として５つをあげている。

これらは「なんとなくそんな感じがする」ってレベルではない。わりと技術的な根拠があってあげている。

以下ではそのいくつかの分野についてアモデイ氏の考察を短くまとめた。

アモデイ氏はAIが切り拓く医療革命によって100年分の進歩を数年で実現することが可能、という。

アモデイ氏はこれらの予想の根拠をAIの使われ方で説明していた。現在の生物学の分野でのAIの使われ方はデータ分析ツールとしての役割がほとんどになっている。しかしあと数年でAIはバーチャルな生物学者として利用されるようになる。

特に遺伝子編集やmRNAワクチンのような画期的な発見の頻度が、AIによって10倍以上に加速する可能性がある、と。AIがあらゆるパターンを自ら想定して数々の実験を高速で行えばすごい発見が次々に起こるだろう。

ちょうどプロのチェスプレイヤーや将棋士がまったく思いつかないような手をAIが出すように。あれはAIの試行回数が桁違いに多いからできること。同じことが生物学の分野で起こる。

この医療革命が実現すれば、医療費の大幅な削減、高齢化社会の課題解決、人々の体重、外見、の自由なコントロールが可能になる。

人類の歴史上最大級の医療革命が、私たちの目の前で起ころうとしている。

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無料コンテンツはここまでです。無料購読の方もぜひこのエッセイの原文を見てみては？最先端のAIにかかわる人たちがどこに向かっているのか、を知ることがてきます。

以下の有料コンテンツではより詳しいエッセイの解説とこのエッセイがなぜバズったのかの考察を書きました。

Anthropicのダリオ・アモデイ氏・・・！エッセイバズってたの知らなかったです。めちゃくちゃ参考になりました！

この人って単に頭いいだけじゃなくって、すごい面白いです