🕺「もうフォロワー数なんて意味がない」Patreon創業者が警告する、クリエイターの生存戦略は自己所有インフラを持つこと
「自分の顧客にリーチできないビジネスなんて他にある?ないよ!ありえない!」とPatreon創業者は言った。
クリエイターエコノミーを知り尽くした男が出した警告とは。
TikTok革命の本質はショート動画じゃない。誰もが見落としている、たった一つの真実から解き明かす、これからのクリエイターが生き残る方法をPatreon創業者のインタビューから解説した。
👫 もくじ
- 写真日記:ベルリン ボーデ博物館
- はじめてのスポンサー広告!
- 年間32億円のPatreonを作った男が警告する「フォロワーの死」
- 現役アーティストにしてシステム設計者という二つの顔
- 100万再生で$166の衝撃が全てを変えた
- 広告モデルの難破船からクリエイターを救い出した「救命ボート」の正体
- フォロワー数になんの意味も無くなった現実
- フォロワーを借りているだけという残酷な真実
- コンテンツ市場におけるショートフォームとロングフォーム
- 継続的なリズムが最強のビジネスになる
- いきなり有料!ではなく段階的にファンを育てる
- コンテンツ収益の多角化戦略
- フォロワー数ではなく、誇れる作品を追求すること
🫏 写真日記:ベルリン ボーデ博物館
たまに来る場所。私にとっては彫刻やらのコレクションよりもこの博物館の建築自体がもっとも興味深い。
👶 はじめてのスポンサー広告!
先週から販売を開始したスポンサー広告が販売できた。とても嬉しい。
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なのでニュースレタービジネスの収益源を多角化させて、プラットフォームとしてもたくさんの課金手段を用意しておくことを考えている。今回のレポートはそんな発想を身をもって伝えるある人物について。
では、どうぞー
🎭 年間32億円のPatreonを作った男が警告する「フォロワーの死」
「もうフォロワー数なんて意味がなくなった」
これはPatreonのCEOであり現役アーティストのジャック・コンテ氏が全てのクリエイターに送ったメッセージ。
あなたが懸命に積み上げた数万人のフォロワーに、実際に届くのはわずか1%。つまり、もう99%のフォロワーがあなたの投稿を見ていない。
コンテ氏自身が経験したのは彼の動画が100万再生でたったの$166(約2万円)しか収益がなかったこと。プラットフォームはユーザーの滞在時間を最大化するためにアルゴリズムを導入し、ファンが選んだコンテンツを必ずしも見せてくれるとはかぎらない。あなたとファンの間に勝手に壁を作っている。
コンテ氏はこの問題に解決策を示している。それが年間32億円のPatreonを生み出した戦略。
ニュースレター運営を考えている方にとって、この男の二つの顔——アーティストとして味わった絶望と、起業家として見出した突破口——を知ることは、収益構造を根本から変える出発点になるだろう。
🎸 現役アーティストにしてシステム設計者という二つの顔
コンテ氏の話は単なる机上の空論ではない。彼は大手テック企業のCEOであると同時に現役のアーティスト。自らの創作活動を通じてアルゴリズムの気まぐれを体験し、その苦悩を解決しようとしている。コンテ氏のシステム設計者としての洞察は、外部の評論家やコンサルタントではなく、現場のプレイヤーとしての経験から生まれた。
コンテ氏のクリエイティブ活動は2つ。一つは2008年から活動する音楽デュオPomplamoose、もう一つは2017年に結成されたファンクコレクティブScary Pockets。特にScary Pocketsは現在までに数億回の動画再生と数千万回のストリームを記録する巨大な成功を収めており、その収益構造は多角化されている。彼はミュージシャン、作曲家、エンジニア、ビデオディレクターという複数のスキルを統合したフルスタッククリエイターであり、Patreonのシステムは、彼自身のビジネスを支えるための実験場として機能している。
理論と実践を融合させるこの独自のキャリアが、彼の提唱するクリエイター戦略の信頼性の証となっている。コンテ氏の話はクリエイターにとって、最も信頼できる「勝ち筋」を示している。
💸 100万再生で$166の衝撃が全てを変えた
コンテ氏がPatreonの創設を決意した背景には、自身の全財産と情熱を注いだ作品が、デジタル経済において「踏みにじられる」という、個人的な原体験があった。
この経験から、コンテ氏は「芸術の質ではなく、広告ベースの経済モデルがシステムとして失敗している」という結論に至った。
2013年、コンテ氏は自身のソロ曲「Pedals」のミュージックビデオ制作に着手した。彼はこのプロジェクトに3ヶ月の期間と、当時の自己資金$10,000(約150万円)を投じた。複雑なセットやロボットを自作したこの作品は、彼のクリエイティブキャリアにおける集大成だった。結果、この高付加価値な動画はYouTubeで100万回再生というバイラルな成功を収めた。しかしYouTubeの広告収入として彼に支払われた対価は、わずか$166だった。
投資した$10,000に対し、戻ってきたのが$166という事実は、表面的なただの再生数に基づく広告モデルが、真の芸術的価値を評価できないことを示した。コンテ氏は、このシステムは熱狂的なファンの深い価値を全く捉えられていない。ファンからの安定した継続収入を得るための仕組みこそが解決策と考えた。この考えこそが、クリエイターがファンと直接繋がり、継続的に支援を受けるための仕組み、すなわちPatreonというメンバーシップビジネスを誕生させた。
🚢 広告モデルの難破船からクリエイターを救い出した「救命ボート」の正体
Patreonとは、簡単に言えば「noteの有料マガジン機能とYouTubeメンバーシップを組み合わせたような仕組み」を持つ世界最大級のプラットフォーム。日本ではまだ知名度が低いが、英語圏では誰もが知るクリエイターエコノミーの主要サービスのひとつ。このサービスはクリエイターが広告収益に依存せず、ファンから直接、毎月安定した収入を得られる仕組みを提供している。
あるイラストレーターがPatreonで「月額500円プラン」「月額1,500円プラン」「月額5,000円プラン」の3つを用意する。500円では限定イラストが見られ、1,500円では制作過程の動画が見られ、5,000円ではファン限定のDiscordコミュニティに参加できる、といった感じ。
2013年の設立以来、このプラットフォームは25万人以上のクリエイターに累計100億ドル以上を直接届けてきた。これは毎月、ファンから確実にお金が入ってくる定期収入として機能している。
この仕組みの魅力は予測可能な収入。YouTubeの広告収益は月によって激しく変動するが、Patreonなら「今月は300人のファンが月額1,000円ずつ支払ってくれるから、確実に30万円入る」と計算できる。この安定性こそが、Patreonを評価額40億ドルの巨大インフラへと成長させた理由。
もちろんこの「みんなのニュースレター」も同じ仕組みを採用している。ここで有料課金を実施いただいているクリエイターの収入がある月にガクンと下がる、なんてことは1度もない。なぜならサブスクリプション(継続課金)がクリエイター収益の大半を占めているから。
📉 フォロワー数になんの意味も無くなった現実
あなたが10万人のフォロワーを持っていても、実際にあなたの投稿を見ているのは5,000人以下。
プラットフォームのアルゴリズムが、フォローという約束を無視して、独自のアルゴリズムでユーザーが見るべきコンテンツを判断している。コンテ氏はこの現象を「フォロワーの死」と言った。
彼は言う。
ほとんどの人はTikTokの最大の発明は「ショート動画」という。それは間違いだ。TikTok革命の本質はショート動画じゃない。
クリエイター市場をごっそり変えてしまった発明がTikTokにはあって、それは「For You」フィードなんだ。
何が起こったのか
- 2010年代前半
- YouTubeやツイッター、インスタでは「フォローすれば見られる」が常識だった
- 全てのクリエイターがフォロワー数を追いかける
- 2016-2018年
- TikTokが「For You」フィード(フォローに関係なくAIが選ぶ動画)を導入
- ユーザーに熱狂的に支持され、後発のSNSでありながらTikTokがSNS界の頂点に躍り出る
- 2019-2020年
- TikTokの滞在時間が他のSNSを圧倒する
- 2020年以降
- YouTubeがShorts、InstagramがReels、ツイッターがXになり全SNSがアルゴリズム主導に切り替える
- 現在
- フォロワーの1-5%にしか投稿が届かない状態が常態化
これは何を意味するのか?
想像してみて欲しい。あなたがLINEで友達100人と繋がっている。でもLINEの運営が「滞在時間を増やすため」という理由で、あなたが送ったメッセージを友達の5人にしか届けないようにしている。残りの95人には届かない。しかも、どの5人に届くかは毎回ランダムに変わる。(例え話)
こんなことが今、Xやインスタ、YouTubeで実際に起きている。
コンテ氏はまさにこの不条理を指摘している。「自分の顧客にリーチできないビジネスなんて他にある?ないよ!ありえない!」と。
フォロワー数を追いかけることは、もはや収益につながらない。アルゴリズムが気まぐれに配信を決める限り、どんなに努力しても成果は安定しない。
本当に必要なのは、確実にファンに情報を届けられる通信ラインを自分で確保すること。
もうお気づきだと思う。その「確実にファンに情報を届けられる」解決策のひとつがメールで直接コンテンツを届けることができるニュースレターだ。
無料コンテンツはここまでです。
以下の有料コンテンツではコンテ氏が考えるこれからのクリエイター戦略とそれを私たちのニュースレターに応用する方法について解説しました。
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有料コンテンツの内容
- フォロワーを借りているだけという残酷な真実
- コンテンツ市場におけるショートフォームとロングフ...
- 継続的なリズムが最強のビジネスになる
- いきなり有料!ではなく段階的にファンを育てる
- コンテンツ収益の多角化戦略
- フォロワー数ではなく、誇れる作品を追求すること
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