今回はクイズをニュースレターにした事例。「え?クイズ?そんなのいいの?」なんて思ったかもしれない。当然だ。ちょっとしたクイズなんてネット上に腐るほどある。そんなモンに課金する人なんて居るのか?と誰でも疑ってしまう。
だからこそ読んで欲しい。どんなコンテンツでも、しっかりニュースレターの仕組みの中で考えて運営すれば月に10万円とかならスグに達成できることが実感できるはず。
このメルマガは文字コンテンツのクリエイター、自分のファンを得たい人、課金モデルを成り立たせたい人に向けて書いている。
個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、そのコンテンツを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートする。あなたがクリエイター、もしくはクリエイター志望の方ならとても参考になるはず。
ついこの間までは英語圏の様子を眺めて「おおー。ニュースレターがキテるなー」「もうブログちゃうんかー」なんて言ってるだけだった。そこで自分でもニュースレターをはじめてみて実感したことがいろいろとある。まだ今回で3回目だし、今後どうなるかよく分からんけど、少なくともこれだけは言える。
ブログ書くのとは違う。だいぶ違う。たぶんあなたが想像しているより違う。
アナリティクスで見ているとこのニュースレターをウェブブラウザで見ていただいている方も多い。そうなるとほぼブログ、という認識で正しい。ただそれは閲覧者側からの視点であって、書いてる方からの視点はまた異なる。
ニュースレターの場合は読者からの購読というアクションによってメールアドレスが溜まっていく。メールアドレスは読者と作者をつなぐ大切な資産。少しずつではあるがみなさんのメールアドレスが溜まっていく様子を見られるのはとても嬉しい。ハッキリ言うとめちゃくちゃに嬉しいです。
これはフォロワーが増えること、ともまた違う。もっと意味のある資産が貯まっていく感覚。そのためには何よりこのコンテンツを有益でいいモノにしなければと考えているところ。
今回とりあげるニュースレターはSignals。クイズ好きなSandy Weisz氏が発行している。彼のインタビューの回答によると月間の売上は794USD(約10万円/月)になる。前2回で紹介したのは単位が億や数千マンとなっていたが、これは違う。前回や前々回のように「ニュースレターで億単位の売上げが」なんて聞いても、額がデカすぎて「はぁ」としかならない。
でも今回のクイズのニュースレターは「あーこの感じの企画でうまく運営すればだいたい月に10万円ぐらいか」と手に取るように実感が持てる。
著者のSandy Weisz氏はウェブデザイナー兼プログラマー。デザインからコーディングまでウェブサイト制作を担っていた。そのかたわらで小さい時から大好きだったクイズやパズルでなにかできないかな、と考えていた。当初は小さなクイズウェブサイトを運営していたが、あるタイミングでニュースレターが流行っているのを聞きつけた。「これは!」と思って、ウェブサイトをニュースレター化した。そこで誕生したのがSignals。
ニュースレターでは毎週、クイズが読者の元に届く。カテゴリーはそれぞれ、PUZZLERS(パズラー)、MYSTERIES(ミステリー)、ENIGMARCH(エニグマ)とあって難易度や形式が異なる。おそらくパズラーがもっとも手軽でカンタンな部類に入る。
クイズの難易度を見てもらうためにその中のいくつかを意訳した。
ここから先は有料コンテンツです |
|
この続き:5602文字 / 画像2枚 |