第１３１回目は先日行った「みんなの討論会（第２回）」について。今回の記事は月に１回の全編無料公開です。

「AI時代にクリエイターが生き残るには何が必要なのか？」 この疑問を解き明かすため討論会を開催した。 しかし参加者が11人から7人に減るという「失敗」に直面。 この失敗こそが、最も重要な答えを教えてくれることになった

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👫 もくじ

1. 写真日記：ベルリンのマーケット
2. みんなの討論会（第２回）の内容
3. 人数が減っても開催する意味があった第２回討論会
4. AIを拒否するクリエイターは確実に淘汰される
5. AI時代に誕生する新クリエイター職業と生存戦略
6. 優れたAI使いってこんな人
7. 人間だけができることって本当にあるのか？
8. 討論会主催で痛感した「人を集める力」の正体と限界
9. 「おもしろそう」な雰囲気は一度きりの魔法だった
10. 個人企画からコミュニティ企画へ
11. AI時代に最も価値あるクリエイタースキル
12. AI時代こそ実行力を発揮すべし

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🍄 写真日記：ベルリンのマーケット

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🍔 みんなの討論会（第２回）の内容

先日、Xのスペースにて「AI時代にクリエイターが生き残る方法は？」を話し合う討論会を開催した。かなり参考になる討論会だった。

その理由はご参加いただいたスピーカーさんが多彩で様々なバックグラウンドをお持ちの方達だったから。

ご参加いただいたスピーカーさん

• キタノドロップさん
• くろますおさん
• たけさん
• まるさん
• Kohei Sasakiさん
• 十門梓さん

音声データ

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📉 人数が減っても開催する意味があった第２回討論会

参加者数が減っても、討論の質さえ保たれていれば価値は維持できる。

第２回目の討論会は参加者数の減少という現実に直面した。第１回目は１１人、今回は７人。明らかに人を集める力が弱まっていることを数字が示していた。「前と同じではいけない」というプレッシャーと、主催者としての責任感で「これは、ヤベー」となっていた。

10人参加のXスペース「みんなの討論会」はどうなるのか？
ジャバ・ザ・ハットリ 2025-04-15

それでも開催を決めたのは、「AI時代にクリエイターが生き残る方法は？」というテーマの重要性を確信していたから。事前にスピーカー登録いただいた方達は、それぞれが異なる分野で活躍する現役クリエイター、企業コンサルタント、編集者、占い師さんたちだった。

結果として討論は想像以上に濃密で価値のあるものとなった。AIツールの活用方法から実名顔出しの必要性、個人クリエイターの生存戦略まで、実体験に基づく具体的な知見が次々と共有された。

討論会の成功は参加者数ではなく、参加者同士の化学反応によって決まることを改めて実感した。

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🎻 AIを拒否するクリエイターは確実に淘汰される

AIを「敵」として見るクリエイターは、自ら競争の土俵から降りることになる。討論会で最も印象的だったのは、参加者全員がAIとの「共存」を前提に議論していたこと。

「AIと付き合っていくことが非常に大事」という発言が象徴的だった。映像系クリエイターによく見られる「AIなんて使わずに自分の手で作れ」という頑固な姿勢は、むしろ自分を不利な状況に追い込む。

スピーカーさんたちが指摘した通り、「能力ある人がAIを使うとブーストがかかる」のが現実だ。

AIは敵ではなく、電子レンジのような便利な調理器具。料理の上手い人が電子レンジを使えば効率よく素晴らしい料理が作れるが、料理オンチな人が使っても食材に熱が入るだけ。

つまり、元々の能力とセンスが勝負の分かれ目にもなる。

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🚀 AI時代に誕生する新クリエイター職業と生存戦略

討論参加者たちが予測する未来のクリエイター像は新しいものだった。

討論会で最も興味深い議論の一つが、AI時代に生まれる新しいクリエイター職業についての予測だった。「AI使いの天才っていうのが多分出てくると思う」と発言されたように、参加者たちは既存の職業の延長ではない、全く新しいクリエイター像を想像していた。

音楽業界の歴史を引き合いに出し、「サンプリングっていうものが何十年か前にできて、過去の曲を勝手にコピーして自分の曲に使っちゃっても良くなった」例を紹介した。当時はしょうもない曲も大量に生まれたが、結局その中からすごいクリエイターが出てきたという事実は示唆に富んでいる。

「ユーチューブがない時代に天才ユーチューバーっていないわけだし、AIがもっと一般的になったときに、そのAI使いの天才みたいなのは出てくる」と続いた。

個人クリエイターにとって最も重要な戦略として浮かび上がったのは、コミュニティへの所属だった。「組織に属した方がいい。みんなパワーを手に入れちゃってるんで、個人に競ったとしても、どんどん埋もれる可能性が高くなっちゃってる」と指摘。一方で「実際にクリエイターとコミュニケーションを取れるコンテンツって、どんどん売り上げが増えていく」と、直接的なファンとの関係性の価値を強調されていた。

つまり、AI時代のクリエイターは孤立して戦うのではなく、コミュニティという「群れ」の中で自分の特色を活かしながら、ファンとの直接的な関係を築くことが生存の鍵となるのだ。

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🍊 優れたAI使いってこんな人

私がぱっと思い浮かぶ「優れたAI使いの人」ってテツメモさんになる。

彼は「【週刊】今日から始めるAI生活」というニュースレターで毎週すごいAI情報と発信されている。

特に今週の記事がすごかった。

【革命】AIエージェント時代の始まり：招待制廃止のManus AI完全攻略とX用バズスレッド自動生成プロンプトの作り方
テツメモ｜tetumemo 2025-06-23

テツメモさんはAIを使って文字通り一瞬で有料に値するnote記事から、高度なXバズ投稿まで作っている。そしてその作る過程を全部公開している。

もうnoteで「Xアルゴリズムを攻略してバズらせる方法」なんて記事をお金出して買うのは完全の情報弱者のやることになったことを痛感する。

テツメモさんのような本物のAI使いは、ただAIを使うだけではない。自分のためにAIが何かを作り出し、利益を作り出している。そういう時代になったのだと思う。

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🤖 人間だけができることって本当にあるのか？

先日の討論会を聞いていて「人間だけの強み」に納得できるものがあまり無かった。むしろ「それってAIの方が得意なのでは？」と思うこともあり、「もう人間の優位性ってなんなの？」と思ってしまった。

討論会では様々な「人間だけができること」が語られた。グラフィックレコーダーなどの例を出して「その場で絵を描く身体性」を強調し、コーチングの分野では「経験と感情の掛け合わせから生まれる質問」を人間の強みとして挙げられていた。占いでは「直感やインスピレーション」こそが人間の領域というような話もあった。

しかしこれらを冷静に考えてみると、どれもAIの方が得意になりそうな分野に感じる。リアルタイムで絵を描くことは既にAIが高速で行っており、個人の経験データを学習すれば的確な質問も生成できる。直感やインスピレーションは膨大なデータから最適解を瞬時に導き出すAIの方が人間より優れている。

特に印象的だったのは「AIはサイコパス」という表現だった。確かにAIには感情がないかもしれない。しかし感情があることが必ずしもクリエイターとしての優位性につながるとは限らない。むしろ感情に左右されずに一貫したクオリティを保てることこそが、最後の出力物の品質を向上させる。

こうした違和感を抱いたのは私だけではないはず。だからこそ、この討論会のような場で多様な意見をぶつけ合うことが重要になる。幸い討論会の参加敷居は低く、誰でも自分の考えを発信できる。

あなたもぜひ次回参加して、人間とAIの関係について自分なりの見解を共有していただきたい。

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🎤 討論会主催で痛感した「人を集める力」の正体と限界

人を集める能力とセールススキルは全く別物だった。第1回目11人から第2回目7人という数字が、その事実を痛烈に突きつけてくる。

今回の「みんなの討論会（第二回目）」を主催して最も学んだのは、「人を集める力」の不安定性だった。第1回目は11人が参加してくれた。手応えを感じていた。しかし第2回目のフタを開けてみると参加者は7人。約36％の減少。これは単なる「スケジュール調整」の問題ではない。もっと根深い構造的な問題を示している。

セールスなら数字で測れる。商品の価値、価格設定、クロージングのタイミング。すべてがロジカルに組み立てられる。しかし人を集めるのは「雰囲気」で決まる部分が圧倒的に大きい。「なんとなく参加したくなる空気感」「この人の企画なら面白そう」という感覚的な判断。これは再現性が低く、コントロールも難しい。

継続参加を決める心理メカニズムはとても繊細だと感じる。第1回目で「面白かった」と感じても、第2回目への参加意欲が必ずしも続かない。この変化は、初回の満足度が「その場の楽しさ」にとどまり、「次も参加したい」という強い動機にまで昇華できていなかった証拠。

人を集める力を安定させるには、単発の満足度ではなく継続的な価値提供が必要だと痛感した。

一回一回のイベントで感動を与えるだけでなく、普段から「この人の企画には必ず参加したい」と思われる関係性を築くこと。これこそが真の「人を集める力」なのかもしれない。

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🌪️「おもしろそう」な雰囲気は一度きりの魔法だった

人は理屈ではなく「なんとなく」で参加を決める。しかし、その「なんとなく」を意図的に作り出し、継続的に再現することは想像以上に困難だった。

第1回目の討論会で11人を集めた時、私は「雰囲気作り」のコツを掴んだと思っていた。事前の告知で使った言葉、SNSでの盛り上げ方、参加者同士の化学反応。すべてが絶妙に噛み合って「おもしろそう」な空気感が生まれた。参加者からも「楽しかった」「また参加したい」という声をもらえた。

しかし第2回目で同じ手法を使っても、その魔法は再現されなかった。告知文の書き方も、SNSでの発信も、ほぼ同じアプローチを取ったにも関わらず、参加者は7人に減った。何が違ったのか。答えは「雰囲気」は再現可能な技術ではなく、その時その瞬間の偶然の産物だったということだ。

人が「参加したい」と思う瞬間を考えると、論理的な判断はほとんどしていない。「この人の企画なら何か起こりそう」「今回のテーマは興味深い」といった感覚的な反応が大部分を占める。そして、その感覚は再現しようとした途端に消えてしまう。意図的に作った「おもしろそう」感は、どこか作為的で魅力に欠ける。

一度成功した雰囲気を継続するには、毎回新しいアプローチで参加者を驚かせ続ける必要がある。それは単発のイベント運営スキルとは全く異なる、長期的なコミュニティ設計能力だった。雰囲気作りと雰囲気の継続は、まったく別のスキルなのだ。

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🔄 個人企画からコミュニティ企画へ

「みんなの討論会」の次回主催を他の方にお願いすることに決めた。個人企画の限界を痛感した今、コミュニティ全体で支える仕組みに転換する時が来ている。

11人から7人への参加者減少を受けて決めた。第3回目の「みんなの討論会」は、私以外の方に主催をお願いしたい。

「我こそは第３回みんなの討論会をもっと面白い形で実現してあげます！」という方はぜひご連絡ください。

これは撤退ではなく、戦略的な進化。個人が主催する企画には構造的な限界があることを、身をもって学んだから。

同じ人が継続して主催すると、どうしても「マンネリ化」や「固定化」が避けられない。参加者にとって「いつものジャバ・ザ・なんとかって言ってる人の企画だろ」という認識になってしまう。新鮮味が失われ、「今回は参加しなくてもいいか」という心理が働く。しかし主催者が変われば、企画の切り口も、集まる参加者層も、議論の雰囲気も一変する。

私の役割は「全面的なサポーター」にシフトする。集客や告知ではもちろん協力させていただく。新しい主催者が成功できるよう、裏方として最大限の支援を提供したい。主催経験で得た知見やコツも惜しみなく共有するつもり。ただ「こうしてください」とか指示することはない。全てのアイデアやテーマ設定はその主催者さん次第。

この転換により「みんなの討論会」は真の意味での「みんなの」企画になる。個人に依存するのではなく、コミュニティ全体で育てていく。

毎回異なる主催者が新しい視点を持ち込み、参加者は常に新鮮な体験を得られる。これこそが持続可能なコミュニティ企画の姿だと信じてる。

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🤝 AI時代に最も価値あるクリエイタースキル

参加者数の減少という「失敗」の中で、ファシリテーション能力こそがAI時代のクリエイターにとって最も重要な武器であることが見えてきた。人と人を繋ぐスキルは、AIが進化すれはするほどに大切なスキルになると感じる。

今回の討論会を振り返ると、数字的には「失敗」だった。しかし参加してくれた7人の満足度は極めて高く、議論の質も素晴らしかったと思う。この体験を通じて気づいたのは、「場を作る能力」がクリエイターにとって新たなコア・スキルになりつつあることだった。

討論会では、参加者それぞれが異なる専門性を持っていた。漫画家、編集者、占い師、組織開発の専門家。普段なら交わることのない人たちが、AI時代のクリエイター生存戦略について熱く語り合った。私の役割は情報提供者ではなく、この化学反応を促進するファシリテーターだった。

AIが文章や画像を生成できるようになった今、クリエイターの価値は「作品を作ること」から「人を繋げること」にシフトしている。優秀な人同士を出会わせ、新しいアイデアや協業を生み出す触媒になる。これは人間の直感や感情、コミュニケーション能力が必要で、AIには代替不可能な領域だ。

「場作り」はこれからのクリエイターにとって最強の差別化要素になる。単独で作品を作るのではなく、他のクリエイターが輝ける舞台を提供し、そこから生まれる価値を共有する。この視点こそが、AI時代のクリエイター戦略の核心なのかもしれない。

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🎪 AI時代こそ実行力を発揮すべし

AI がどんなに最適解を教えてくれても、それを実行に移さなければクリエイターとしての価値は生まれない。部屋に引きこもってAIが出す「正解」を集めることなんて無価値に等しくなっていく。

今回の討論会主催を通じて痛感したのは、実際に人を集めて討論会を開催する現実の難しさ。AIは確かに素晴らしいアドバイスをくれる。「効果的な告知文の書き方」「参加者のエンゲージメントを高める方法」「議論を活性化させるテクニック」。どれも理論的には完璧だ。

しかし実際にやってみると、参加者数は11人から7人に減った。この「失敗」から得られた学びは計り知れない。人を集める難しさ、雰囲気の再現不可能性。これらはすべて、実際に行動したからこそ身体に染み込んだ体験だった。

AI時代に差をつけるのは「知識の量」ではなく「実行の回数」。どんなに優れた戦略を知っていても、それを試さなければ何の価値もない。行動の中でしか見えてこない発見があり、その発見こそが次の行動への燃料になる。

だからこそ、あなたにも「みんなの討論会」の第3回主催を挑戦してほしい。AIが教えてくれる理論とは全く違う次元で、あなたの身体に染み込む体験と学びがあるはず。

ぜひ以下にコメントして、手を挙げてください！お待ちしてます。

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