第16号目の今回はデザインをテーマにしたニュースレターとその著者を紹介する。紹介する理由はただひとつ。私が著者の仕事ぶりにとても感銘を受けたからだ。
このニュースレターはコンテンツのクリエイター、課金モデルを成り立たせたい人に向けて書いている。
個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、そのコンテンツを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートする。あなたがクリエイターならとても参考になるはず。
ニュースレターの難しさが最近は身にしみて分かってきた。とにかく定期的に発行することが難しい。言葉にすればひとことだが、やってみればこれがとても難しい。
このニュースレターは週刊なので週に1回になる。週に1回のペースで読者さんに飽きられないようにネタを考えて発行するのが想像以上にキツい。
ChatGPTを使ったとしても、とにかく何かしなくては始まらない。もしあなたもニュースレターを運営していて「ああ、もう書けないかも」と感じる時があったらオススメのがあるので今回はその紹介。
今回とりあげたのはSoren's Newsletter。著者はそのニュースレターの題名の通り、Soren Iverson氏。職業は現役のデザイナー。Square社などでプロダクトデザインを担当した経験を持つ。
ニュースレターのテーマは著者の職業はプロダクトの妄想デザイン。
妄想デザインとはSoren氏が考える「こんなのあったらいいのに」ってのをFigmaでデザインしたもの。
例えば
スナップチャットでプロフィール画像のフィルターを外せる有料プラン。「10ドルでこの人のフィルターを外せますよ」と。もちろんこれはただのジョーク。
アップルHealthについた臭いの警告「16人があなたの臭いをちょっと気にしてます。もうそろそろシャワーに入りましょう」と。
個人的に本気で「これいい!」と思ったのがこれ。
アプリのレビューに★1つを付ける前にポップアップが出てそこに作った人の顔写真と共にこのメッセージ
「本当にネイサン(作者)に★1つを付けますか?
彼は何百時間もこのアプリの制作に給料無しで捧げてきました。もしあなたが本当にこのアプリに納得できないのなら、そうしてください。彼は納得するでしょう」
特に個人開発者が作ったアプリの場合、レビューの評価は生命線。★1つを付ける人に「本当にそれでいいのか?」って確認するのはありだと思いました。
こんな感じありそうでなさそうな妄想デザインが記事の内容になっている。
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