user【週刊】1万ドル以上を稼ぐニュースレターを徹底的に分析したらこうなったsearch
とあるスゴ腕クリエイターが低迷していた時期の話を思い返しつつ「みんなのニュースレター」を開発している
【第38号】「みんなのニュースレター」の開発について。これはビルド・イン・パブリック)」という開発段階から内容を公開する手法でやっている。それとすご腕クリエイターが低迷していた時期の話
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ジャバ・ザ・ハットリ
2023/09/04

分析レポートはお休みの回です。

第38号目の今回は「みんなのニュースレター」の開発について。「みんなのニュースレター」とは今、私が開発中のニュースレタープラットフォーム。

「Build in Public(ビルド・イン・パブリック)」という開発段階から内容を公開する手法をとっている。ニュースレターや情報発信に興味がある人に参考にしていただきたい。

いつものニュースレター分析記事はみんなのニュースレターからの配信開始と同時に再開します。


👫 もくじ

  1. ビルド・イン・パブリックとは
  2. デザインはミニマル
  3. すごいクリエイターの誕生を後押しすること
  4. 課金機能は永遠に改善
  5. くろますおさんからありがたい音声コメント
  6. 人は他人の絶好調だけを見たいのではない
  7. すご腕クリエイターが低迷していた時期
  8. すご腕クリエイターが低迷していた時期の話の日本語意訳
  9. レスポンスより信頼性
  10. プラットフォームの管理者に直接意見すること
  11. 質問募集中です



🦀 ビルド・イン・パブリックとは

製品が未完成の開発段階からその様子をウェブサイト上で公開しつつ、ローンチさせる手法。主にスタートアップや個人開発者の間で広く取り入れられている。

「みんなのニュースレター」は完全にその手法をなぞることにした。まずニュースレターというコンセプトは既に広く知れ渡っており、どこにも企業秘密にする要素が無い。

さらにビルド・イン・パブリックの最大の利点である、顧客との信頼構築ができる。開発段階からその意図や進捗状態をつぶさに知っていただくこと。それは「この開発者はこんなこと考えてるのか」と知っていただくことで、これがそのまま信頼構築につながる。


公開したプロダクトを見て恥ずかしさを覚えなかったなら、それはローンチが遅すぎたということ - LinkedIn創始者 Reid Hoffman




🍋 デザインはミニマル

「みんなのニュースレター」ではほとんどデザインをしないようにしている。色はまったく使っていない。黒、グレー、白のみ。装飾も最低限のしかない。かっこいい写真も無い。

ニュースレターという思想は主権をライターに戻すこと。ライターが主であるはずなのにプラットフォームが目立ってはいけない、と考えているから。

色や写真は全てライターさんが入れたいように入れて、際立たせるもの。

ニュースレタープラットフォームにとって「購読する」ボタンはとにかく目立たせて購読者を獲得したいと思うところ。しかし「みんなのニュースレター」ではこの地味な色のボタンでいくことにした。

Screenshot 2023-09-14 at 16.39.43.png

YouTubeは赤、旧ツイッターは水色、フェイスブックは青、というようにプラットフォームにはイメージする色がある。

しかし「みんなのニュースレター」に主張の強い色もデザインも無い。

実はこれはデザイナーではない私にとって都合のいい言い訳にもなっているのだが。

ユーザー目線で見て「もっとデザインを凝った方がいいのに!」とかご意見があればぜひください。

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😌 すごいクリエイターの誕生を後押しすること

「みんなのニュースレター」からすごいクリエイターの誕生を後押ししたい。

いろんな車種の車のエンジン音をキッチンペーパーを通してヒューマンビートボックスのごとく再現するショート動画がめちゃくちゃにバズっていた。私もすごく好きな


https://twitter.com/i/web/status/1673020880103030785



この動画の人の音の技術とプッとくるような面白さが虜にさせてしまう。文字通り彼はこの道において類まれなる才能の持ち主だ。

しかしショート動画プラットフォームがなければ世界中の人達が彼の才能を見つけ出すことはできなかっただろう。プラットフォームが才能を後押ししたいい例になっている。

「みんなのニュースレター」でもこれをやりたい。

自分自身が目立つことなんかより100倍以上やりがいがあって嬉しいことだと思っている。



🎰 課金機能は永遠に改善

課金機能はこの企画の立ち上げ当初からコード書いて、今でも改良を続けている。

Stripe社からやり直しをくらったり、自分としても「もっといい方法で課金したいな」とか思ったりして改善の余地が無限にある。

サブスタックにしても課金方法の選択肢が多彩で様々なオプションが用意されている。おそらく長年に培ってきたノウハウがそこに溜まっているのだろう。しっかり模倣させてもらうつもり。

他にも「有料ニュースレターだったらこんな課金方法があったらいいのに」ってご意見があればいつでもください。



🏟️ くろますおさんからありがたい音声コメント

Voicyで音声配信されているくろますおさんから「みんなのニュースレター」についてコメントいただいた。ありがとうございます!!

https://voicy.jp/channel/3611/600977


くろますおさんの音声チャネルはアメリカ発のテックトレンドを毎朝発信している。かなり有益な情報がたくさんあるので未聴の方はぜひ聴いてみてください。

これを聴いて思ったのは彼のような音声配信でバリバリやっている人がニュースレターを発行する場合、「ニュースレター×音声」の連携がとても重要になること。ツイッターの連携はほぼデフォルトで入っている。しかし音声になるとまだまだデフォルトとはいいがたい。しかし今後はより音声が重要になってくる。

なので「みんなのニュースレター」でも音声連携をしっかりやらないとなーと。



🐡 人は他人の絶好調だけを見たいのではない

ひょっとしたらこれを今、お読みのあなたはこう思っているのかもしれない。「こいつって前から『もうスグ公開』って言ってるけど、いつまでも公開しないし、遅いなー。大丈夫か?」と。

すみません。今はStripe社に決済処理の審査を出したところで、何度かやり直しをいただいてウェブサイトの機能や表示方法に修正をかけているところ。

これほど立ち上げが遅れるとは想定外だった。これも私の実力なのだろう。

しかし読者やコンテンツを消費する人達はなにも他人の絶好調だけを見たいのではない。こうして七転八倒してプラットフォームを立ち上げようとしている姿も見ていただいて参考にしたり、楽しんだりして欲しい。



🍦 すご腕クリエイターが低迷していた時期

ここ最近はニュースレター分析も、ツイッターの情報発信も休止して、「みんなのニュースレター」の開発に余暇の時間のほぼ全てを投入している。それでもこの結果でなかなかサイトが開始できず「ちょっとキツいなー」と思ってたりもする。

そんな時に何度も思い返すのがDickie Bushの話。彼のことは以前の記事「ツイッターの達人が解説する手法を取り入れたらフォロワー数が爆伸びしたので共有する」で紹介した。

Ship 30 For 30というすごいオンラインライティングのコースを運営していて、収益はもちろん人気もバリバリだ。ツイッター運営も当然ながら桁違いにすごくて、フォロワー数は36万人。彼からはとても多くを学ばせてもらった。

私のツイッターフォロワー数が2万を超えたのも、ここの購読者が4700名近くになったのも彼の手法に出会ったからだ。Dickie Bushがそんなすごい知見を広く私達に共有してくれていることは感謝してもしきれないぐらいだ。


そんな風に今から見るとバリバリに活躍しているようにしか見えない彼だが、実はオンラインライティングを立ち上げようとしていた創業期はかなり低迷していたらしい。


キツい時にはいつも思い出す話でこれは全ての情報発信者に響く話だと思う。ここに日本語訳を載せた。




🧃 すご腕クリエイターが低迷していた時期の話の日本語意訳

Digital Writing, Twitter Growth and a 7-figure Side-Hustle with Dickie Bush


Dickie「オンラインライティングを事業にしようとしていた最初の9か月、週に1回のブログ記事とニュースレターを書いていた。当時の私はそれこそがするべきことだと思っていたから。

そして、9か月後、ニュースレターの購読者数はだいたい100人だった。ブログの方は50から100のビュー。そのうち10から20はおそらく母がリロードして再読み込みしてたんだろね。とにかく寂しくて、キツかった。

だいたい何が間違っているのかすら分からなかった。コミュニティも全然無かったから、アイデアについてのフィードバックを誰からも得られなかった。最初の9か月はただひたすらに孤独だった。

あまりにも成果が出ないから、週に1回のブログ投稿をする代わりに、毎日ツイッタースレッドを書くことを思いついた。ちょうど私は毎朝起きて、散歩しながらポッドキャストを聴いていた。

毎日その日の終わりに、その日に聴いたポッドキャストを要約し、学んだことを3から5つまとめるようにしてツイッタースレッドとして投稿していた。

とにかくそれを30日間続けることにした。そして今でも28日目のツイートを覚えているよ。28日の間、毎日続けてきたことだし、それなりの成長を自分で感じていたんだ。で、28日目の投稿をした。

そしたらその成果が、いいねゼロ!リツイートもゼロ!だったね。

まるでブログをどれだけ更新してもまったくビューが集まらない、あの悪夢が再現されたようだったよ。あの時はそのまったくウケないツイートを眺めながら「もうこれで完全に終わりだな。」と思った。そう思うだけの要素は十分にあったんだし。

でも残念なことにそれは28日目の出来事だったんだ。本気で辞めてしまいたかったけど、残りが2日ある。「30日やる」なんて思わなければよかった、と後悔したね。

ただ一応は28まで来たんだし30までやるかってことで次の日も似たようなツイッタースレッドを作ったんだ。それを夜に公開して、ラップトップを閉じて寝たんだ。どうせ誰も見ないんだし、勝手にしてくれって気持ちだったね。

翌日起きて、それがとんでもないバズを起こしていることに気がついた。5000以上のいいね。それまでフォロワー数は500だったのが、一晩でいっきに2000まで増えていた。

つまり私は500人のフォロワー数の獲得に9か月、そこから2000人になるのに12時間かかった。

そして、オンラインでコンテンツを発表することの本質を理解したのはちょうどあの瞬間だった。それまでまったく見えていなかった。実は自分のすぐ近くにあったけれどその光の道筋が見えていなかったことが、いっきに見えるようになった。今ではフォロワー数は30万以上になったけど、そんな数字は本質じゃないんだ。あの時、あの瞬間に心で理解したことが全てさ。

まず第一点としてアイデアを一貫して発信する必要がある。毎日書いて、投稿し、何かを世界に送り出すことを基盤にしなければならない。それがクリエイターってもんだろ。

Ship 30 For 30の基本哲学として「毎日書いて発表する」ってのがあるけど、それはこの経験から学んだことを共有しているんだ。」


私にとってDickie Bushはこの上なく凄まじいライティングセンスの持ち主で、スベり知らずの男の代名詞だ。私はコンテンツ作りで何か迷うことがあれば常にDickie Bushにヒントを求めている。

そんな天才肌の彼がこんなに苦しい時期を経験して、今があるなんて。こんな話をされたら、自分がやらない訳にはいかない、と心に火がつく。

とにかく学ぶことの多い人なのでぜひフォローしてみてください。



🦫 レスポンスより信頼性

メール送信においては速度とか配信時間よりも信頼性を重視している。

メール配信の宛先が1万件以上になると受信時間に誤差が出てくる。ライターさんが朝の7時にメール配信と設定したとしても最初のひとり目のメール受信と最後の10000人目の受信の間に長くて数10分ぐらいの時間差が生じる。

もうちょっとパフォーマンス・チューニングしたり並列処理を入れたら解決するのだが、時間差はどうしても出てしまう。そこまでメールの配信時間に気を使っているライターさんが居るのかは分からないのだが。

とにかくパフォーマンスよりも信頼性を重視している。同じメールが2回届いたりしないように、とか。

数千とか数万の購読者メールアドレスを預かってそこにメールを送信する場合に下手なエラーメールは絶対に送信してはいけない。間違って2回送ってしまうとか、もし自分が受信者だったとしたらめちゃくちゃに気分が悪いし、やめて欲しい。

特に個人開発のシステムだと「これだから個人で開発したシステムなんてダメなんだよ」といつも言われてしまう。

そうならないためにもレスポンスよりも信頼性を重視した。



🍊 プラットフォームの管理者に直接意見すること

「みんなのニュースレター」は運営者の私に直接意見ができる。

サブスタックのような超大手のプラットフォームでも全てが完璧ではなく、細かい部分で不満に思っていることが多々ある。「なんでツイッターでシェアしてるのにカードが表示されないの?」とか。

そんな時にサブスタックに文句を言ったところで、たくさんあるひとつの意見としてマジメに受け取ってもらえないように感じてしまう。

しかし「みんなのニュースレター」は違う。ひとつひとつの意見の重みが違う。桁違いだ。

今の立ち上げ前の段階で「こういう風にして欲しいんだけど」ってご意見をいただければ必ず読まれるし、場合によっては機能として実装される。

日本語圏のニュースレター界でなにかを企んでいる方ならぜひ一緒にやりましょう。できる限り「みんなのニュースレター」から後押しできないか、考えます。


みんなのニュースレター

https://jabba.m-newsletter.com/



🐑 質問募集中です

他にもたくさんご質問とご感想をお待ちしています。ぜひください。

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ではまた次回の月曜日の朝にお会いしましょう。まだ未購読の方はまた次回に会うために購読が必要ですよ!