第120回目はZ世代のトップクリエイター、エマ・チェンバレンを取り上げた。
YouTubeの平均視聴回数500万回という驚異的な記録をもって大旋風を巻き起こしたエマ・チェンバレン。演出された「インスタ映え」文化の中で、あえて自分の不完全さを出す戦略は、億単位の再生回数と一流ブランドとの契約という成功をもたらした。しかしその裏には誰も知らなかったクリエイターとしての葛藤と進化の物語があった。
4月9日(水)日本時間22時から1時間で「みんなの討論会」をXスペースにて開催します。
ライブで視聴すればコメントや質問ができます。ぜひ聴きにきてください。
スピーカーの皆さんはこちら!
音声チーム
くろますおさん
ラグビーさん
📘 iPadアプリ図鑑2025
![]()
五藤晴菜📘iPadアプリ図鑑4/7発売 @haruna1221
予約開始しました!
予約注文時のみの特別価格で499円で販売中です。
4月7日発売予定です。
発売後は1200円です。#iPadアプリ図鑑#iPadWorkerspic.twitter.com/R2fVGKcyZd— 五藤晴菜📘iPadアプリ図鑑4/7発売 (@haruna1221) March 22, 2025
ひな。さん
テキストチーム
キタノドロップさん
カルロス山本さん
【無料】毎朝7時に「豊か」を届けるメルマガ
![]()
カルロス山本 @carlosnote_ pic.twitter.com/1Fimt1tP7E— カルロス山本 (@carlosnote_) February 8, 2025
akiさん
【無料コンテンツ大賞🏆参加中】
![]()
るる子@メルマガ×アフィリエイト @rurumama1172276
あなたのビジネスは未来に繋がっていますか?3人娘を育児中でも、仕事や家事に追われていても、自分のペースで育てられる。迷子にならず進めたいなら、ココから受け取ってね🎁↓https://t.co/UsW5YS3QDx— るる子@メルマガ×アフィリエイト (@rurumama1172276) March 3, 2025
「みんなの討論会」は4月9日(水)の夜22時から!
カリフォルニアにいた普通の女子高生が、自分の部屋から撮影した素人っぽい動画で世界中の若者を魅了し、あっという間に世界的スターになってしまった。名前はエマ・チェンバレン。
エマのYouTubeの総再生回数は11億回。今ではルイヴィトンやカルティエなど超一流ブランドのアンバサダーを務める存在に。彼女はただのYouTuberではなく、ファッションアイコン、起業家、そして今や業界を変革するクリエイターになっている。
彼女が高校生の時に編み出した独自の映像スタイルは、その後のYouTube界に革命をもたらした。インフルエンサー文化に逆行し、あえて不完全さを出すスタイルで爆発的な共感を呼んだ。
エマは今、YouTubeから距離を置き、ポッドキャスト、コーヒーブランド経営など多方面で活躍している。彼女はどのようにして女子高生から世界を代表するクリエイターへと進化していったのか?そしてその過程でいくつもの燃え尽き症候群に直面しながら、なぜいまも輝き続けられるのか?
これはただのサクセスストーリーではない。デジタル時代に自分らしさを貫きながら、クリエイターとして生き残る術を模索した人の物語。
エマ・チェンバレンは2001年5月22日、カリフォルニア州生まれ。一人っ子として育ち、両親は彼女が5歳の時に離婚。彼女の父親はアーティストで、家計は彼の作品の売れ行きに依存していた。父親が病気で絵が描けないときには「厳しい時期」があったと語っている。
高校2年の途中で学校生活に不満を感じるようになり、父親との相談の末、学校外で情熱を見つける手段としてYouTubeチャンネルを開設。
エマの成功の鍵となったのは、彼女独自の編集スタイルだった。画面のズームイン・ズームアウト、テキストの挿入、間の取り方など、従来のYouTube動画にはない独特の編集スタイルは、多くの視聴者を魅了した。
エマの真の魅力はその飾らないスタイルにあった。あえて自分の欠点やコンプレックス、をさらけ出す彼女のスタイルは、特に同世代の若者から絶大な支持を得た。
そこにはその時代のトレンドを読み切った戦略があった。
エマが人気を集め始めた2017年、「インスタ映え」という言葉が流行し、フィルターで加工され、完璧に演出された写真が主流となっていた。
この頃のSNSユーザーたちは競うように自分の生活を美しく、豪華に見せることに躍起になっていた。誰もがフィルターをかけ、現実とかけ離れた姿を演出していた。アップロードされる写真は完璧な瞬間ばかり。
YouTubeの世界も似たような状況だった。人気YouTuberたちは豪華な家に住み、高級車を乗り回し、贅沢な生活を視聴者に見せびらかしていた。
そんな時代に、エマは逆行するようなコンテンツを投稿し始めた。彼女の部屋は散らかっていた。メイクは崩れていた。髪はボサボサだった。コーヒーをこぼしたり、言葉に詰まったり。
エマは「あえて不完全に見せる」という新しい動画を作っていて、それは当時、驚くほど新鮮だった。
当時のメディアの多くは若者に自己肯定感の低下や「自分だけが不完全」という感覚を与えていた。そんな中、エマの動画は「私もあなたも、みんな不完全。それでいいと思う」というメッセージになった。
インフルエンサーが「憧れ」を売る時代に、エマは「共感」を売った。その戦略は大当たりした。彼女のYouTubeチャンネルは爆発的に成長し、2020年度のYouTube平均視聴回数は500万回に達した。最高視聴数ではなく「平均」視聴数だ。
皮肉なことに、これで彼女自身も反抗していたセレブ文化の一部となっていく。
エマの強みは視聴者との間に築かれる深い関係性にあり、これこそが彼女の成功要因。
エマはファンと関係性を作り出すクリエイター、として成功した。彼女がコーヒーを淹れたり、朝ベッドでぼんやりする様子を映しただけの動画が数百万回再生されるのは、視聴者が彼女という人間に深く共感しているから。
2019年の「24 HOURS WITHOUT A PHONE」という、ただスマフォを使わない1日の様子を写した動画が1200万再生されている。
2020年ごろの平均再生数は500万回。つまり数百万レベルの動画が毎週アップされていたことになる。
エマは自分を出すことで、「インターネット上の親友」のような存在になった。彼女は不安な夜や自分の欠点といった、普通の人間の弱さを隠さず共有することで、視聴者との間に強い信頼関係を築いてきた。
毎週アップされる普通の女の子のごくありふれた日常の様子をネットで観ることで特に同世代の女の子たちは「エマは私の大切な友達!」という感覚になっていた。その人数は何百万、何千万単位だった。
クリエイターには2種類がある。これは世界一のYouTuber、ミスタービーストの指摘。
エマのような人間性を売り込み「関係性」をベースにするクリエイターには、独自の挑戦と課題が存在する、と言ったのは以下のインタビュー。
エマは非常に面白い人ですよね。それは彼女の才能です。本当に生まれながらに面白い人。だが同時に彼女は自分の個性に縛られてしまっている。視聴者がエマが好きなら、彼女の動画が見られる。エマが好きでなければ、見られない。
そういうことなんです。この課題を解決するのはとても難しい。ミスタービースト
エマのような関係性をベースにしたクリエイターにはかなりの精神的重圧がかかる。創作物がそのクリエイター自身の本質と直結する。
逆にミスタービーストはアイデアをベースに活躍したクリエイターの最高峰。彼のアイデアとは「チョコレート工場をプレゼントする」「サメの入ったプールに飛び込む」など。視聴者がそんなミスタービーストの動画を観るのはそのアイデアが惹きつけるから。ミスタービーストとの関係性はほぼ関係がない。
ミスタービーストの洞察は、クリエイター文化の深い理解を示している。彼もエマと同じく15歳の時から現在まで少しも休まずずっと「どんな動画が人を惹きつけるのか」を考え続けてきた人なのだから。
そしてエマはミスタービーストの指摘のようにその強い精神的重圧から燃え尽き症候群にかかってしまう。
無料コンテンツはここまでです。無料購読者の方もぜひEmma Chamberlain をチェックしてみては?新しいクリエイターのあり方が学べます。
以下の有料コンテンツでは燃え尽き症候群から復活したエマがくり出す新たなコンテンツ戦略について書きました。
有料購読いただくと月に4−5本の有料配信が届きます。1記事200円ぐらいで、値段以上の価値は提供してます。ぜひ有料購読してみてください。
有料コンテンツの内容
ここから先は有料コンテンツです |
|
この続き:2378文字 / 画像3枚 |