user【週刊】1万ドル以上を稼ぐニュースレターを徹底的に分析したらこうなったsearch
料理レシピでバズをひき起こすニュースレターの収益性が異次元な理由
【第56号】サブスタックの収益性トップ20のニュースレターリストの中に唯一、料理レシピをテーマにしたのがある。ひとりの女性が解説する料理レシピがそれほどの巨額の収益を生み出す理由とは
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ジャバ・ザ・ハットリ
2024/01/08

第56回目の今回は料理レシピをテーマにしたニュースレターを取り上げた。わりとよくあるテーマでありながら、サブスタックの収益トップ20のリストに入っているほどの実績をほこる。その理由を分析した。

個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、それを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートする。あなたがクリエイターならとても参考になるはず。



👫 もくじ

  1. 配信者募集の機能は1月15日にリリース
  2. いい情報発信者がちゃんと儲かることを証明するプラットフォーム
  3. 【他人のニュースレターを勝手に分析】収益額トップ20に入る料理レシピのニュースレター
  4. ニュースレター記事の構成
  5. 料理レシピの内容
  6. 著者の経歴
  7. メディアミックス
  8. 動画がついてるニュースレターの安心感
  9. 料理にバズを起こす仕組みを入れる
  10. SNSにおいて最上級のリアクションとは
  11. 細かい読者のニーズに応える仕組み
  12. 毎週届くレシピの効果
  13. 売り込むのは料理レシピではない
  14. みなさんからのご質問と回答
  15. マシュマロへのコメント
  16. マシュマロへのコメント2
  17. とうまろさんからのコメント



🎂 配信者募集の機能は1月15日にリリース

「みんなのニュースレター」の配信者募集の機能が1月15日にリリースされる。

リリースされたらあなたもこの「みんなのニュースレター」から記事配信が可能になります。ぜひ配信してみてください。

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🦉 いい情報発信者がちゃんと儲かることを証明するプラットフォーム

ニュースレターをやっていて「ちゃんとやってたらそれなりに儲かるな」と自分では実感している。今後はこれを配信者機能のリリースと共に「誰がやっても、ちゃんと情報発信すれば儲かる」と証明したい。

ニュースレターでは「買っただけであなたも億万長者に!」みたいな変なあおりは通用しない。

勝ち残るのは毎週きっちり有益な情報を配信する人だけだ。それは読者にとってもいい情報がしっかり手に入ることになる。これまでのインターネットでは手段はなんであれバズったモン勝ち、目立ったもん勝ちだった。

そうではなく、きっちりやる人が儲かる仕組みを「みんなのニュースレター」で構築しようと思う。そうすればネット上によりいい情報が展開されることになる。

まだ先は長いがぜひあなたも参加して欲しい。



【他人のニュースレターを勝手に分析】収益額トップ20に入る料理レシピのニュースレター

今回とりあげたのはa newsletter。ニュースレターの購読者は約28万人。テーマは料理レシピ。元フードライターのAlison Romanさんが運営している。一見すると毎週ただ料理のレシピを掲載しているようにも見えるが、このニュースレターは決してあなどれない。

サブスタック(世界でトップのニュースレタープラットフォーム)における収益トップ20のリストに入っているほど儲かっているのだから。たくさんあるニュースレターの中のトップの中のトップと言ってもいいだろう。

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著者のAlison Romanさん


以下の写真はすべてa newsletterから引用



🍒 ニュースレター記事の構成

a newsletterの記事構成はいつも同じ。これはウケているほぼすべてのニュースレターに共通している。構成を同じにすることで読者に受け入れやすくしている。


a newsletterの記事構成

  1. その料理にまつわるAlisonさんの話
  2. 料理レシピYouTubeビデオ
  3. 文章で料理レシピと調理方法の解説
  4. 有料サービスのお知らせ


例外なく、ほぼこれで統一。これからニュースレターを開始する人にとって、構成をカチっと決めてしまう戦略は参考になるだろう。



🫕 料理レシピの内容

掲載されている料理のレシピはいつもカンタンでスグできそうな1品モノ。

Alisonさんは著書も出されていてそのタイトルは「Nothing Fancy」。タイトルの通り、時間をかけずにサッと作れてかつ美味しい料理レシピ本になっている。

誰かを家に招いて食事をふるまう時。パートナーと記念日に素敵な食事を用意しなければならない時。そんな時にビクビクする必要はない。Alisonさんのレシピ通りにやれば何日も準備することなく、美味しくて、見た目も栄える料理がスグに完成する。

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🥘 著者の経歴

Alisonさんはフードライターでニューヨークタイムズ誌の料理コラムを担当していた。

コラムが人気になると同時に本も数冊出版。2020年に独立したと同時に個人でニュースレター運営、YouTube運営を開始して現在にいたる。

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著書「Nothing Fancy


ザっとではあるが、ここまでがa newsletterの内容紹介。

以下になぜこの料理レシピのニュースレターが圧倒的な人気と収益をあげているのかを独自に分析したレポートを書いた。



🧇 メディアミックス

Alisonさんの料理レシピは発信メディアがミックスされている。主な発信源はこの通り。


  • インスタ
  • YouTube
  • ニュースレター
  • ポッドキャスト
  • 有料Zoom料理教室


それぞれに役割があり、どれかが欠けても成り立たない。例えば動画で料理レシピを観るにはYouTubeになる。登録者数26万人のYouTubeチャネルには毎回、多くのビューが集まっている。

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しかし動画を見ただけでは料理をする際にイマイチに感じる人も多い。やはり文字で「塩が小さじ1杯」と書いてあった方がいい時もある。

そんな人のためにあるのがYouTubeビデオを1対1の関係で必ず発行されているニュースレター。



🌽 動画がついてるニュースレターの安心感

YouTubeからニュースレターへ流れていく視聴者と同じぐらいに、ニュースレターからYouTubeへ流れていく購読者もいる。

ほぼすべてのa newsletterの記事にはYouTube動画がついている。文字で解説しているレシピをそのまま動画でAlisonさんが実演している。おしゃべりしながら料理する彼女の姿から料理を楽しむコンセプトが伝わってくる。毎週届くレシピ記事に対して「今週もじっくり読まないと」と強要することはない。読むのが面倒な人は動画リンクをクリックすればいいのだから。

この料理レシピはYouTubeとニュースレターでどちらかがどちらかに依存しているのではなく、お互いが協調関係にある。




🍯 料理にバズを起こす仕組みを入れる

Alisonさんは料理でバズを起こす仕掛け人でもある。

インスタ上で#theCookies(ザ・クッキーズ)#theStew(ザ・シチュー)というハッシュタグでとんでもないバズを引き起こした実績を持っている。インスタ上でとても多くの人達がAlisonさんのクッキーやシチューを投稿するムーブメントを作ったのだ。

どんなにフォロワー数があったとしても巨大なバズを引き起こすことはカンタンではない。それを何度もやってきたAlisonさんはおそらく料理バズのコツを体得している。

そのバズのコツはインスタだけではなくニュースレターにも応用されいることが見て取れる。仕組みの基本はシンプルにコンテンツの方向性にある。