第108回目の今回はルッキズム(外見至上主義)について考察する記事を取り上げた。
「見た目で人を判断してはいけない」という正論だけでは何も解決しない。1300人の男女の価値観をデータから調査したニュースレター記事がある。
それはルッキズムについて考えると共にニュースレター戦略についてもとても参考になる内容だった。
個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、それを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートしている。あなたがクリエイターならとても参考になるはず。
ここは家の近所のパン屋。すごく美味い。ドイツパンが美味いのはわりと有名だけど、ここのは特に美味い。
気が向いた時だけ音声配信やってます。
今回の分析記事はとある男女の謎を解くニュースレターについてです。
「なぜ男性はいつもパートナーの見た目にこだわるのか?」「女性は本当に容姿で人を判断しているのか?」こんな疑問がデータによってクリアに解き明かされるニュースレターがある。
Knowingless。現在の購読者数は9万9000人を超える人気ニュースレター。
著者のAellaは大規模なデータ収集と徹底的な分析を通じて、男女の行動や価値観の違いを科学的に解明していく。時に物議を醸すようなテーマを扱うこともあるが、その姿勢は一貫して冷静で客観的。
最近配信された2つの記事から、なぜこれほどの人気を獲得できたのかを分析した。
AI生成の女性画像の外見的魅力を人間の男性1200人以上が評価した記事
「Women's Hotness Scale」があった。
もっとも興味深いのはこうした結果に対する考察。まずはデータと結果だけを見てください。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
たったひとりの価値観ではなく1000人単位の回答を元にしているのでそれなりの説得力がある気がする。
記事にあったひとこと
魅力とは個人的なものです。このデータは参考程度に
AI生成の男性画像の外見的魅力を人間の女性が評価した記事
「Men's Hotness Scale」もあった。以下が結果。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
これらの調査で男女でもっとも外見的魅力スコアが高かったのがそれぞれこの2人。
まー確かにこのAI生成画像は美男美女だな、という感じがする。
記事のポイントはこれらの画像を確認した、その先。
誰でもこれ見たら「おー、そーかい。確かに美しい顔だな」となる。
その後でこれらデータが示唆する意味について解説されていた。それは単なる「外見的魅力の格付け」といったキャッチーな要素だけではなかった。
現代にはびこるルッキズムへの正しい向き合い方を示唆するものだった。
「ルッキズムを助長している!」「外見で人を判断するなんて!」 そんな批判が出てきそうなテーマを、なぜKnowinglessは堂々と扱えるのか。
ネットの世界では時に過剰な容姿批判や外見至上主義が問題視される。しかし著者はこの現象を否定も肯定もせずにデータを用いて、人々の「好み」を冷静に分析していく。
さらにAIを用いて実在の人物には影響が及ばないようにされている。これにより普遍的な考察が可能になっている。
「知ることは理解すること。理解することは解決への第一歩」
ルッキズムという現象を感情的な議論から切り離し、純粋な社会研究の対象として扱うことで、より建設的な対話の場を作り出している。
Knowinglessのデータが明らかにした発見は「男女の評価基準が根本的に異なる」という事実。
無料コンテンツはここまでです。
以下の有料コンテンツではより詳しく分析した内容を掲載しています。
有料コンテンツの内容
ここから先は有料コンテンツです |
|
この続き:1432文字 / 画像3枚 |