user【週刊】1万ドル以上を稼ぐニュースレターを徹底的に分析したらこうなったsearch
料理のレシピをニュースレターにして月間売上げ500万円になった理由
【第4号】読者のニーズをとらえることは何よりも重要で、かつそんなカンタンなモンじゃない
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ジャバ・ザ・ハットリ
2023/01/09

今回は3児のママであるアメリカ人女性が料理のレシピをニュースレターにして月間売上げを5百万円にした例。彼女がそのニュースレターをはじめた経緯や内容を分析していて、読者のニーズに応えることがいかに重要なのかが分かった。読者の欲しいモノを届けること、は言うほどカンタンではない。まず何を欲しいと思っているのかを理解しなければならないし、どうやって見つけるのかも、とても難しい。そうした課題を持つクリエイターの方達にとって、かなり参考になる内容になった。

このメルマガはコンテンツのクリエイター、自分のファンを得たい人、課金モデルを成り立たせたい人に向けて書いている。

個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、そのコンテンツを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートする。あなたがクリエイターの方ならとても参考になるはず。


🧨 もくじ

  1. ニュースレターが作り出す読者との関係
  2. アルゴリズムに支配されたフォロワーの意味
  3. プッシュ型メディアの威力
  4. 【他人のニュースレターを勝手に分析】料理のレシピをニュースレターにした成功事例
  5. 料理したくない時の料理レシピ
  6. ニュースレター以前
  7. 1対1のオンライン料理教室
  8. お客さんとの会話に勝るものは無い
  9. 満を持してニュースレターの創刊
  10. 高品質なコンテンツ
  11. もはやレシピではなく、それ以上
  12. プレゼントニーズにしっかり応える
  13. ニュースレターの抜群の収益性
  14. インスタのフォロワーには売れない
  15. 結果をデータで持つこと
  16. みなさんからのご質問と回答
    1. やまこうさんからのご質問
    2. 森田さんからのご質問
  17. ご質問やフィードバックお待ちしてます



👫 ニュースレターが作り出す読者との関係

今回でこのニュースレターの発行も4回目になってだんだんと読者の方達との関係も意識するようになった。もしあなたがまだニュースレターに進出していなかったら、きっとニュースレターの「購読者」というのはツイッターで言うところの「フォロワー」かな、と思っているかもしれない。

それは似ている。でも違う。だいぶ違う。なぜならツイッターをはじめとするSNSとはそもそも設計思想が異なるからだ。



🎃 アルゴリズムに支配されたフォロワーの意味


例えばあなたがツイッターで10万フォロワーを持っていたとする。でもどんな風にあなたの投稿がユーザーのタイムラインに表示されるのか、は全てツイッターのアルゴリズムが決めることになっている。必ずしもフォローされているからといって、あなたの投稿が優遇されるとは限らない。私にしても「あれ?フォローしてんのに投稿がタイムラインに出てないぞ」ってことがあった。

実際ツイッター社もタイムラインのアルゴリズム設計が不評だったので変えました、なんてアナウンスしていたことだし。とにかくタイムラインを支配しているのはアルゴリズムであって、決してユーザーではない。

どんな人気者やインフルエンサーであってもプラットフォームのアルゴリズムに支配されている。それが現実だ。



🔈 プッシュ型メディアの威力

ニュースレターは購読者のメールボックスに直接届く。文字通りプッシュ型のメディアだ。その間を阻むものは何も無い。アルゴリズムがなにかを調節したりしない。SEOも関係ない。

どこまでもピュアに発行者と購読者をつなぎ、コンテンツはしっかりメールアドレスに届く。必ず届く。

なので購読者さんとの関係は他のSNSなんかよりもさらに真摯に考えて、本当の意味で「欲しいモノ」を届けなくてはならない。なぜなら他のSNSフォローとは関係の濃さが違うからだ。「このニュースレターあんまり価値ないな」と思われて購読を解消されてしまったらそこで終わりだ。

「Content is King(コンテンツは王様)」と言ってコンテンツの重要性が叫ばれているが、ニュースレターではよりその傾向が強い。

そういう意味で今回の料理レシピニュースレターの分析はコンテンツの強さに注力している。とにかくコンテンツが素晴らしい。


【他人のニュースレターを勝手に分析】料理のレシピをニュースレターにした成功事例


今回とりあげるのはWhat To Cook When You Don't Feel Like Cooking(料理したくない時の料理レシピ)。著者は3児のママのCaroline Chambersさん。料理とそのレシピをテーマにしたニュースレターを展開されている。ニュースレターをたくさん読んで分析して、彼女のインタビューをたくさん聞いて分かってきたことがある。

動画レシピも公開しているので、それを観れば彼女のユーモアのセンスや快活で性別問わず誰にでも好かれそうな感じが伝わる。そんないかにも人気がありそうなアメリカ人女性で、その雰囲気からしてわりと見過ごされがちではあるが、実は彼女は類まれな起業家センスの持ち主だ。

著者のCaroline Chambersさん



👨🏼‍🍳 料理したくない時の料理レシピ


Chambersさんがインタビューで語っていた内容によると現在の収益は月に4万ドル(530万円/月)。彼女はたったひとりでこれを運営している。

じっくりニュースレターを読むと「これはやたらと読者のニーズが分かっている人が書いているな」と感じずにはいられない。想定される読者ターゲットはChambersさんと同様にたくさんの子供をかかえている忙しい新米ママや新米パパ。

こんなにクソ忙しいのに料理なんてやってられない。でも子供には健康を考えたいい食事をして欲しい。という板挟み状態の時に「これは!」って感じに手間暇をかけずにいい料理が完成するレシピを提供してくれる。

こんないいニュースレターを書くことができるのは著者のセンスがいいからだろうなー、なんて単純な考え方では説明できない。そこにはそれ相応の経緯と戦略があったようだ。



🐖 ニュースレター以前

Chambersさんがそんなすごいニュースレターを発行する以前の話。