user【週刊】1万ドル以上を稼ぐニュースレターを徹底的に分析したらこうなったsearch
文化的教養コンテンツで160万のXフォローワーを1年で獲得した男のやり方
【第55号】SNSにインテリ風コンテンツはウケない?そんな通説をブッ飛ばす事例を持つ男がイギリスに居る。ウケるテーマ設定とはコンテンツの表面だけを見ていたのでは分からないことを知る。
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ジャバ・ザ・ハットリ
2024/01/01

第55回目の今回は文化的教養をテーマにしたニュースレターを取り上げた。こんなにとっつきにくいテーマでありながら、圧倒的な実績を残しているクリエイターからは多くの学びがある。

個人でニュースレターの運営に成功している例を毎回ひとつとりあげ、それを徹底的に調べてビジネスモデルの仕組みから、なぜそんなにウケているのか、を独自分析してレポートする。あなたがクリエイターならとても参考になるはず。



👫 もくじ

  1. X(旧:ツイッター)とニュースレターの関係
  2. 感情を揺さぶるようなX運営の事例があった
  3. 配信者募集の機能リリース
  4. 【他人のニュースレターを勝手に分析】文化的教養コンテンツがバズりまくる理由
  5. X(旧:ツイッター)フォロワー数は160万人
  6. ユニークな著者の経歴
  7. インプレッション4700万の実例
  8. フックがすべて
  9. 次を見ないで読み飛ばすことは不可能
  10. 写真フックの効果
  11. シェアしたくなるコンテンツ
  12. とっつきやすさの演出
  13. コンテンツ戦略を語らない著者が語ったエピソード
  14. 身近なモノとの比較
  15. 比較と対立が生むコンテンツ
  16. どこまでも深く探求できるテーマ
  17. 試行錯誤の中で生まれたノウハウ
  18. やり遂げた先にある成功




X(旧:ツイッター)とニュースレターの関係

ニュースレターにX運営は欠かせない。もしあなたがニュースレター運営を考えているのなら、かならずXアカウントは持っておくべきだろう。

Xが無ければ新規の購読者を獲得できないからだ。収益化において最強ともいえるツールのニュースレターだが、それは既存のターゲット読者とのつながりを濃くすることが主な役割。ここは強い。とても強い。

しかし新規顧客の獲得には向いていない。そこはXを通して行う必要がある。



感情を揺さぶるようなX運営の事例があった

そんな超重要なXだが、私のX運営はほとんど休止中になっている。

一時期はかなり力を入れてXを運営して2万5000フォロワーにまで達した。が、今はすっかり投稿していない。このニュースレタープラットフォームに配信者を募集する機能の実装を最優先にしているのでX運営は後回しになっている。

しかしそんな時期でもある男の事例を見つけて「こいつはすごい!」「この男のやり方をしっかりトレースして、私も同じように突き抜けたい!」と感情を揺さぶるような例を見た。今回のレポートはその件。



配信者募集の機能リリース

みんなのニュースレターの配信者募集の機能リリースは2024年1月15日。この日にログインしていただければメニューに、ニュースレターを作成するフローへの入り口が表示される。

ぜひ配信してみてください。

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実は機能自体はほぼ完成している。それでもリリースしないのは配信者さんのコンテンツをお預かりする重要性を認識していて、重大なバグがないようにしっかり点検しないといけないから。

ニュースレターを配信するのはとてもキツい。どんな配信者さんのコンテンツでもそれは積み重ねた苦労の結晶。それをちょっとしたバグで吹き飛ばすなんてあってはならないし、メールで配信する際にはちゃんと読者に届けなければならない。

なので1月15日までは徹底的にデバッグしてリリースします。



【他人のニュースレターを勝手に分析】文化的教養コンテンツがバズりまくる理由

今回とりあげたのはThe Cultural Tutor。ニュースレターの購読者は約8万人。テーマは文化的教養。ヨーロッパの建築、アート、クラシック音楽、などを分かりやすく解説した内容。著者はSheehan Quirke氏。

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Sheehan Quirke氏



X(旧:ツイッター)フォロワー数は160万人

The Cultural Tutorが同名で運営しているXアカウントのフォロワー数は160万人。

Quirke氏はこのアカウントを2022年の5月に開設している。つまりわずか1年で100万人以上のフォロワー数を獲得している。

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これまでこの「1万ドル以上を稼ぐ個人サブスクメディアを徹底的に分析したらこうなった」では数々のスゴ腕のニュースレター運営者を紹介してきた。その誰もがパワーのあるXアカウントを保持していた。数十万フォロワーなんてざらにあった。

しかし100万超えはなかなかない。日本でもいくつかのアカウントが100万を超えている。そのほぼ全てがホリエモンのように実世界で十分な実績のある人達だ。Quirke氏のように無名でここまで伸ばした例はすごくマレだ。

だからこそ言いたい。The Cultural Tutorの運営戦略はしっかり分析して取り入れるべきだ、と。無名でもテーマが難解でも勝ち抜けることができる。そのことをQuirke氏が実践で証明している。



ユニークな著者の経歴

The Cultural Tutorの具体的な戦略の前に著者の経歴を紹介する。ひょっとしてここまで読んだあなたは「文化的教養?それってどこかの大学教授か学者が運営してんの?」と思われたかもしれない。

それは違う。Quirke氏の最後の経歴はなんとマクドナルドの店員。その前は夜警をしていた。Quirke氏は法学の学位を持っているが、法律関係の職に就いたことはない。

マクドナルドや夜警の仕事をしつつ、大好きな文化の本を読みふけるうちに自分でもコンテンツ配信がやりたくなって、現在に至る。



4700万インプレッションの実例

これはThe Cultural Tutorのある投稿。



橋とは人類のエンジニアリングと建築技術を結集した集大成のひとつ。世界にある最も偉大な橋、トップ12はこちらから。

1.ミヨー高架橋、フランス(2004)
世界で最も高い橋


この実績は4700万インプレッション。建築物を12個、紹介してこの数である。なにげない投稿に見えるが、じっくり分析するとQuirke氏がそれまで繰り返し試して失敗しつつも得てきたノウハウがつまっていることが分かる。


以下の有料コンテンツではThe Cultural Tutorの事例を紹介しつつ、なぜそれらが数千万のインプレッションにまでなるのかを分析した内容を掲載した。